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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

公園

2013年11月29日 | 空の森 2013

枯葉が自発した意思を撒き散らし怒涛激流の上流さながら集団でわたしの身体に押し寄せて来た
芝生に混じってクローバーが群棲していた
いちょうが黄色になっていた
木の根元三メートルの土の上にがっしりととぐろを巻いて根がせり出ていた

強い風は絶えることがなかった
わたしの手は冷えて戻らなかった
風邪の予兆を一瞬感じた
その冷たい只中顔だけは異次元の心地よさに爽やかだった

枯れ草の下の
芝生の下の
土は
柔らかだった

木々の下にその音を聴くわたしが居た
風に向かい真っ直ぐ立つわたしが居た
柔らかな土を踏み締めるわたしが居た
気持ちがいいと感じ入るわたしが居た

一歩一歩足を前に出し
誰より遅く
歩き続ける
わたしが居た

そこは世間という
人の世のかい摘んだ絵の中
わたしというわたしの始祖が20年間拒み続けたコモンセンスの明るいミニチュア
居心地の悪さの否めない相容れない体感の無いアットホーム

心情も身上も置いて
ドアを出た
公園には
充分過ぎる程

色が着いていた。

2013.11.29 am 1:42



2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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秋を感じる詩だね! (KQ)
2013-11-29 05:32:48
秋を感じる詩だね!
しかしあまりにも物悲しい~
まぁ、この秋とaoさんの心情と
状況がかぶってると言う事のかな?!
もっと歳をとって冬の情景に
似て来たらどうすればいいのか
途方に暮れそうです~笑
返信する
KQちゃん、おはよ。 (ao)
2013-11-29 08:54:04
KQちゃん、おはよ。
早いね♪

もっと歳をとったら、もっと達観して
今のわたし達の心情なんてお子ちゃまに思えるような
別の感慨が出てくるから大丈夫。
心配いらないよ^^

で、これは、わたしの喜びの詩、だったりしてます(^_^;)
返信する

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