平和の歌・核兵器絶滅へと戦った英雄の歌

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小説  続 逃亡者

2012年07月15日 | Weblog
    逃亡者 
 
          3偽者
峰雄 おい、俺達は社長が信仰していた宗教で結ばれていたんだ。
恵子 あの偽の宗教で多大の人を騙して大金を詐欺して、何を言っているの。
峰雄 でたらめ、インチキ宗教を君もしていたんだろう。
恵子 もう逃げるのはたくさんよ。私にも幸福がほしいの。
峰雄 ははは、もう無理だ、莫大な詐欺事件の共犯者なのだよ。

二人の、ののしりあいは続いた。憎しみしかないような恵子であったし、峰雄のほうは利用するだけの腹だった。別れるのは当然で、恵子は別な男と逃げたのだった。

           4報道
峰雄 ちえ、恵子が男と捕まったか。別れたのが1年前、彼女は1千万円は持っていたのに外国でも逃げればよかったものの。何しろ、社長は偽宗教で霊を信じさせ大金を集めたからな。何千万円は小金だ。ちょろまかしてもおかしくはない。こちらもやばい、足がついている。逃げるだけ逃げよう。

峰雄も何千万円をもっているようだ。それも詐欺した金であるし、その詐欺事件には殺人が絡んでいるから警察も必死で捜査をしている。捕まるのは時間の問題である。
                           
次号へ続く(kibou 8月号)

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