大峯山の麓・洞川に「ごろごろ水」を汲みに行った。
3ヶ月ぶりである。冬の間、雪に阻まれて、私の運転では、山道は無理なので、今まで行くのを控えていた。
途中、白い木材が何本も立てかけているのを目にした。
帰りに立ち寄ってゆっくり見せてもらった。
丸太にもいろんなのがある。
床柱用の丸太は、育てる段階で、出来上がりを予測して手立てを加えていくようだ。
節のような模様が入っていたり、凹んだ溝のようなのがあったり、傷かと思えばそれが床柱のデザインとなるような使い方をする丸太なのだ。
木の皮を剥いでいる人がいたので声をかけたが、凄い水圧の水で仕事をしているので、こちらの声が届かない。
木の皮を剥ぐ水圧の力って凄いと、ただ感心して見ていた。
昔はこれも手作業で大変な労力を要したことだろう。
今まで何度か通っている道なのに、磨き丸太がこんなに並んでいるのは見かけなかった。
季節に限定された作業なのだろう。
年輪をいくつも重ねて育てられた木。ここにある木は、50年は経っているだろう。
親から子に、子から孫に、山を守り伝えることが、この吉野の山で受け継がれていくのであろう。