緑が濃くなってきた龍泉寺境内には、2つの池というか泉がある。
どちらも大峯の山々を潜ってきて、この境内で始めて人目に触れる、清らかな水で眺めているとその涼やかさに、心まで洗われるようである。
その泉に架かる橋の緩やかなカーブと、朱色が、境内の緑と優しい調和の取れた風景を創りだしている。
峰入り橋から総門を見る。
泉の一つは、総門を入るとすぐ右手にある。
龍の口から湧き出した清浄な水が、竜王橋をくぐり、大峯山第一の行場に、漣を時には立てながら滑るように流れていく。
この、峰入り橋の左手に、水行場があり、泉の中の金亀島の上に役行者像が、お参りの人とのご縁を結ぶように待っていらっしゃるようなお姿である。
本堂
本堂の両脇には役の行者の弟子となる「前鬼」「後鬼」の夫婦が本堂を護るかのように立っている姿は何処のお寺でも、門を護っていらっしゃる仁王様とは、また感じが異なる。
以前の記事で掲載。
ご本尊は弥勒菩薩坐像である。
東日本大震災で亡くなられた方や、まだ消息の分からない方への鎮魂の祈りに手を合わせ復興の日のはやからんことを祈念する。
もう一つの泉は、こちらは「心字池」と境内の案内図に書かれている。
この池も底に手が届きそうに浅いけれど、あくまでも清く澄んで周りの自然をそのままに映し込んで気持ちがいい。
これも心字池を方向を変えて眺めた。
緑が次第に濃くなって、これから夏中、大峯山へお参りの行者さんや、林間学校の人、避暑の家族連れの人たちが多くこの洞川を訪れ、山は賑わいを見せてくる。
ごろごろ水は美味しい水なのです
当地の豆腐がおいしかったこと思い出しました
水が美味しいとお豆腐も美味しいですね。
昼食にいつも豆腐のつくメニューを選ぶのが楽しみです。
きれいな水ですね、水面を見ていると暑さをしばしわすれますね。
神聖な場所だと思い込んでいるものですから、浸けたことはないのですが、見つめているだけでも、気持ちがいいです。
関西の軽井沢といわれるほど暑さを凌ぐことができます。
色彩の調和も見事ですね。
ところで龍泉寺ですが、浅草近辺にある龍泉寺は、樋口一葉の「たけくらべ」の舞台になったところです。
こちらのお寺さんと関係があるのでしょうね。
「たけくらべ」の真如の育ったお寺が龍泉寺だったのですね。
美登利が少女から大人になっていく、そんな同じくらいの年に「たけくらべ」を父の文学全集を片っ端から読んでいて樋口一葉に強く惹かれました。
真如が修行に出る日に、美登利の家の門の所に置いた水仙が目に浮かぶようです。
浅草近辺の龍泉寺に行ってみたいです。
透き通って綺麗な水
“心字池”とは心まで洗われる池そのものですね
同じ場所に幾度も行っていますが、何かしら書きたいことがあるものですね。