カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

優しいということ

2015年01月12日 | ★ 日々の呟き

 

 

昨年の手帳の12月25日のページに、しっかり挟み込んである1枚のカードです。

絶食で水分さえ口から取れず、24時間点滴の針が腕に、イレウス管が鼻から喉を通して胃へ、そこから出る胃液の袋が点滴の支柱の下にある状態で、寝返りをすれば喉の管が痛く、日頃元気に動き回っていた身にとっては、じっとしているしかない辛い時間の流れでした。

世間がクリスマスの賑わいの中にある時だということすらすっかり忘れて、ぽつぽつと正確に落ちてくる点滴を、ぼんやり見つめていました。

 

「メリークリスマス」のカードを看護師さんが届けてくれました。気弱になっている私は、嬉しくて涙が出そうになりました。

絶えず患者からの呼び出しベルがなって、いつも忙しそうに病室を動き回っている時間の合間に、入院患者一人一人の病状を察した励ましのメッセージを書いてくださる優しい心遣いに、このクリスマスカードは大切にしておこうと思いノートに挟んでおきました。

今回の入院でお世話になった看護師さんの、行き届いた優しさには、何度も触れて、いつも患者の身になって心を寄せた看護に心丈夫に思いました。

明るい笑顔、言葉がけ、同室だった100歳近い高齢の人への、同じ質問や要求にも、気持ちよく話して、聴いてあげるのは、どの看護師さんも皆さん同じでした。何年か前、父の付き添い、夫の看護に数えきれないほどの病院での付き添い看護をしてきましたが、時代も変わったとはいえ、この病院での看護師さんの、患者の扱いというか接し方の優しさには、感謝の気持ちでいっぱいです。

コメント (10)
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