カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

金陽会総会・終章

2008年06月17日 | ★ 日々の呟き


物故者への黙祷の時だった。
部屋の燈が絞られ薄暗くなった中に、秋川雅史の歌声が静かに静かに流れた。

♪ 千の風になって 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています
あの大きな空を 吹きわたっています ♪

千の風になっての最後のフレーズの間の、通常より長い黙祷だったが、嘗て金陽会員だった父、母、夫、先輩、同級生の亡くなった人のことが、次々と浮かんでは消えていった。



<>
マウスオン・2画像

総会の議事議案が全て滞りなく終了後、猪熊兼勝先生の「古代吉野川は異文化を運んだー異文化との遭遇ー」と題する記念講演があった。
当地にある猫塚古墳、岡峯古墳、南阿田大塚古墳からの出土品に見られる渡来文化や、法隆寺の藤ノ木古墳埋葬品、また、御霊神社の話と井上内親王内親王稜など、興味深いお話だった。
猪熊先生は、毎年2月11日に毎日放送が行っている、毎日カルチャースペシャル ラジオウォークの講師として出演され、毎回分かりやすい古代の大和のお話をお聞きしているので、こういう機会に吉野川との係わり合いのある古代文化のお話を拝聴できふるさと再発見の時でもあった。





<>
マウスオン・ワンクリック・3画像

御所(ごせ)燿ジュニアーズの少年少女による歓迎の和太鼓演奏は素晴らしいものだった。
懇親会の時間帯だが、会場全体に鳴り響く太鼓のリズムに皆耳を傾け、演奏の後惜しみなく拍手を送った。




三つの校歌に歌われた山と川

総会での校歌斉唱は、旧制中学校の校歌、高等女学校の校歌、高等学校の校歌の順に、それぞれの卒業生が斉唱することになっている。
旧制中学の校歌は、歌詞も、曲も剛健な感じであり、高等女学校の校歌は、優美な中に、背筋を伸ばしたくなるような凛としたものがある。
三つの校歌に見られる故郷の山、金剛山と町の中央を流れる吉野川を歌ったフレーズを抜き出してみた。


 高尚幽微の思索の玉を
金剛山の緑に探り
淬礪陶冶(さいれいとうや)の試練の水を
吉野の川の青史に汲みて
栄えある母校 五中の我等 


 金剛山の尊さよ
アアこれやがてわが操

吉野の川のうるわしさ
アアこれやがてわが鑑(かがみ) 




 尋ぬるは真理の扉
求むるは個性の泉
吉野川流れに映えて
うちたてよ 栄光の旗

金剛の空高らかに
こだませよ 興国の歌   


 前後に珠玉のような言葉があるのだが、今回は故郷の山と川を読み込んだフレーズの切り取りとなったので、ご勘弁願いたい。



最後に、御所太鼓・ジュニアーズの指導をされている成人の方々による勇壮な和太鼓の演奏で懇親会は締めくくられた。

今年の総会の運営の全てを担当された中和支部の皆さんに、心から感謝したい。

六番 安楽寺~七番 十楽寺
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする