「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

地震予知的な人々

2004年12月08日 23時52分52秒 | 地震関連
 職場で地震予知情報が流行っている。地震に関するサイトは色々ある。72時間以内に阪神級の震災予告やら1年以内に東海大地震が来るといったもの。また、雲による、動物の異常行動によるもの、テレビ映り等と色々ある。それらをバカバカしい、科学的根拠に欠けるものだと一蹴してしまうのは簡単である。もっと根本から考えるべきではないかと提案したい。つまり、震災とか大地震とはいったい何かと言うことである。
 まず2CHBBSの地震速報http://www2.2ch.net/2ch.htmlを見て頂きたい。これはマグニチュード2.6以上の地震を自動的に記録し続けるシステムである。同じようなシステムで東京大学地震研究所が設置したデーターも見て頂きたい。http://eoc.eri.u-tokyo.ac.jp/harvest/eqmap/tkyMAP1.htmlこちらは震度1以上を全て網羅するようになっている。どちらも24時間以内に発生した地震である。手っ取り早く言えるのは有感地震ではないにしろ、とても多くの地震が発生しているということである。次に日本気象協会の地震情報部門http://www.tenki.jp/qua/quake_0.htmlをクリックして頂きたい。これを矢印に沿ってさかのぼれば、24時間以内に日本で何回の有感地震が発生したかが分かるようになっている。他にも資料があるだろうが、1日にだいたい3回平均の有感地震が発生している計算になる。
 結論から言えば日本のどこかは必ず揺れていると言うことである。常に地殻運動が発生していると言っても良い。しかもマグニチュードのでかいものも結構混じっている。肝心なのは震度である。これがでかいと問題になる。マグニチュードが小さくても地殻表面だと震度が大きく、マグニチュードが大きくても地殻深いところの発生や、遠いところなら問題ない。大地震とか震災級というのは人間の生活が脅かされるといった面からの地殻変動呼称であり、地球の側から言わせれば「俺はいつも揺れてるよ」てなものである。だから「人間の生活にとって都合の悪いこと」を基準にした地殻変動のみを自然現象から割り出すのは、説得力に欠けるのではないかと思われて仕方がない。もしそれを地震予知科学大系に仕上げたいと思うのなら、ありとおらゆる地震と雲の関係、動物の行動の関係をデーター化して分析しなければならない。それは気が遠くなるような感じだが無意味なことではないと考える。月の引力が、汐の満ち引きや女性の生理に関係しているのと同じように、地球の地殻変動による何事かが動物たちのホルモンや神経に影響を与えているとしても不思議ではないからだ。なぜならすべてが自然物であるからである。そして科学的真理は常に、そうした多くの無駄な推論と実証実験の繰り返しの上に成り立っており、科学とは本来実益に結びつくかどうかなんて知ったこっちゃ無いといった人に支えられてきたのである。