「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

ヨン様シンドロームの恐怖

2004年12月01日 23時36分45秒 | 文化論
 ブームに乗って、追っかけしている、おばさま達はこの際、関係ない。いくらでもやってくだい。あなた達は海外に与える影響は微々たるものです。むしろ世界中に笑いを提供するでしょう。GSとかベイシティローラーズに狂った人たちが、松健に飽きたらずやっているのですから、よいストレス発散になるだろう。
 問題は韓国の男性が全部、ヨン様並みに優しいと思っている人たち。聞けば韓国の結婚紹介所に日本人女性の登録が急増しているとか、大丈夫かい。韓国の男性だって美人には優しいよ。だけど美人じゃない人には日本人男性よりもずいぶんと手厳しいと思う。そんなんだから韓国の女性は自分を美しく見せることにかけては命がけになるからね。「明日の命より今日の美貌」をまじに考えて実践してるから美容整形なんて当たり前だよ。それから「冬ソナ」って最後ふたりは結婚してないよね。あれは結婚しちゃいけなかったんだ。新婚生活を描いていたら今のようなヨン様ブームは来なかったかも知れない。韓国は儒教の国だよね。儒教の基本は家族の秩序を国の規模まで広げて平和に暮らそうとすることなんだ。韓国では儒教を発明した中国よりも、ずっとずっと優等生の儒教国家なんだ。どの家庭でも日本の数倍も秩序に厳しい国だよ。つまり家族内の地位というか順序がきちっと決まっているんだ。言葉を例に取ると、韓国の敬語は絶対敬語を使うんだ。日本の場合は「父が後で伺わせて頂きます。」って第3者に言うときがあるよね。この「伺わせて頂きます。」の「させていただきます」の部分は父親の位置を聞き手より下げて、相手を敬う言い方、つまり謙譲表現を使うことになる。どんなに父親が立派でも、尊敬していても日本では状況に応じて敬語表現を使い分ける、相対敬語を使うのが習慣になっている。これと同じ表現を韓国ではどうなるかっていうと「お父様があとでいらっしゃいます。」という表現になる。つまり、子供にとって父親はいつでも誰に対するときでも、敬語を使わなきゃいけない人なんだ。韓国女性にとって結婚するって事は、その家の一番下の位置に組み込まれることなんだ。だからなるべく両班(りゃおはん)と言われるお金持ちの家にお嫁に行って、その家の一番下でもお金は充分あるって家に嫁ぎたいと思うのさ。自分の美貌に命がけになるのもうなずけるね。必死だよ。日本の女性達よ。悪いこと言わんからやめときなされ。やさしいのはお互いが同列の立場である恋人時代のみ。日本人にしてみれば豹変だよ、結婚後は。トラブルにならないことを祈ります。
 でもその点は日本人でもあり得るからね。結婚を「セックスのできる母親(自分の面倒を何から何まで見ておもらえる人)をもらう」ことだと勘違いしてるやつが多いからね。「伴侶(はんりょ)」って言葉を知ってるかい?人生を共に協力しながら歩んでいく人を言うんだよ。妻っていうのはパートナーって意味で、パートタイムラバース(都合のいいときだけ愛する人)って意味じゃないんだよ。「嫁をもらう」なんて「猫の子」なみの扱いをしている言葉が未だに残っていること自体が問題だし、女性は自分のつきあっている男性がどこまで一人暮らしの能力があるか見極めた上で結婚した方がいいよ。もっともそういうのが好きならば止めはしませんが。