超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

ロミオとジュリエット・悲恋の原型

2021-09-30 15:38:18 | 無題
午後、時間が空いたのでシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を読む。
ジュリエットが終盤、なぜ仮死状態になる薬を飲んだのかと言えば、
神父が二人が駆け落ちして町から出るために策を練って、
ジュリエットに仮死状態になる薬を飲ませた。
そうとは知らず、ジュリエットが死んだと思い込んだロミオは
服毒して死に、目覚めたジュリエットはロミオの死を見て短剣で
自ら命を絶つ。
不倶戴天の敵どうしである両家の娘と青年の恋物語であり、
その一途な恋は甘美で、逢瀬は甘く、若い二人は向こう見ずで
闇雲である。
決定的な不幸をもたらすのが、ゾンビになる薬で、
そのせいでうまく行きかけた恋が台無しになる。
全体のトーンは軽く、喜劇的な両家の家来の科白が
陽気である。
割と軽いタッチの小品ではあるが、純愛と悲恋は印象的で、
数々の名ゼリフとともに、古典として永遠化している。

おおロミオあなたはどうしてロミオなの?悩める恋が永遠化する
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