超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

JR琴似で「マクベス」を観る

2021-11-06 22:28:48 | 無題
今日は、JR琴似でシェイクスピアの「マクベス」を観てきた。
原作は、あらかじめ読んでばっちり予習して観劇した。
本で読んでイメージできないことも、舞台では立体的に体感できる。
登場人物の男たちが革のコートを着ていてマッチョで渋かった。
魔女は、老女ではなく、活発な女優さんが生き生きと演じていた。
登場人物の運命の糸を操っている、闇の世界の案内人である。
陽気で妖しいのがいい。
マクベスとマクベス夫人が悪に手を染めて、心が壊れていく
のが、この劇の主題の一つかも知れない。
科白も棒立ちで言うのではなくて、体を自在に操って、
躍動的に表現していた。
シェイクスピアの「マクベス」の隠れた特徴がいくつか
観ているうちに判ってきた。
原作を読んでいるだけでは、空想の羽根が羽ばたかないので、
実演を観て得るところが大きかった。
すべてが魔女の手の上で繰り広げられ、野望は潰えて幕は閉じる。
呪文のねじはすべて巻かれた・・・。
毎日の生活を忘れる濃厚な時間を経験できた。
コメント
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