2024年6月20日にのせましたが、県立図書館へ本を持っていき、寄贈したいと申し出ました。
受け付けてもらえるかどうかは審査を経てのちに判明するので、ちょっと心配していましたが、本日電話があり、正式に許可されたのです。
いやー、うれしいなあ。
もらっていただけるというのがこんなにうれしいものか。
あんなマニアックな本、だれも欲しがるはずないし、私としてはああいう本をうっかり誰かがお金を払って買ってしまうことがないようにという願いをこめていました。
なんで買ったかというと、しばらく前に高野山大学のレポートを提出したときに、先生から折り返しチェックが入って返送され、そこにこの本を読むといい、というようなことが書いてあったからです。
そのころはまだ「梵字」が修論のテーマになる可能性がゼロではなかったので、つい高額ながら新品を注文してしまったのです。
届いたのを見てがっかり。
なんの面白味もないただの資料集にしか見えません。
だがしかし、ですよ。
8月の中間発表のときに、この本をテーマにした人がいたんです。
それはもう驚きました。
人によって見えるものが違うんですねえ。
私にはどうしようもない本でも、それをテーマにして修論を書こうとする人がいるのだから。
だからあの本が県立図書館に入ってくれて、それを検索して貸出を希望する人がいてくれたら本当にうれしい。
次に狙っているのは、勉誠出版『玄奘三蔵 新たなる玄奘像を求めて』13200円、というもの。
こちらは少しは内容が理解出来るし、本棚においてもいいのですが、たぶんこれも図書館にはないでしょう。
初版限定500部なので、全国の図書館の数よりはるかに少ないから。
著者のひとりであるK先生の紹介で、直接出版社から送ってもらいました。
届いた包みの表に私の名字に加えて「****先生」なんて書かれていて、出版社もこういう本を注文するのはどこかの先生だと思ったんでしょうね。
いつかまた図書館に寄贈したいです。