心と体を通して見えてきたもの №42

ところが上級学校を卒業した後、他の受験生と一緒に、彼と私も役人の任用試験を受験したのですが、彼は何かの不正行為を行ってしまいました。
詳細は思い出すことができないのですが、たぶんカンニングのようですが、彼はその原因を私のせいにしました。
身分を決める試験でもある、重要な任用試験で起こった事件ですので、私と彼は国の中央の島にある審判所に行き、高級役人による公開審判を受けました。
私は自分に下される審判の結果が心配で、初めて行った国の中央にある島の様子を覚えていないのですが、空調設備などもあって、とても近代的な設備の整った快適な場所だったように思います。
こんな場所なら誰でも住みたいと思いあこがれてもおかしくないな、と思ったことだけは覚えています。
私は何もしていないことを訴えましたが、ご神託と、身分の高いものの言う事の方が優先されますから、私が不正行為を行ったというように判断されてしまいました。
その結果として、私は役人の任用試験の受験資格を失いました。これで一生役人にはなれなくなりました。
私は農民になりました。
№43につづく