心と体を通して見えてきたもの

個人的な生まれ変わりの体験談。心とは?カルマとは?人間の本質や使命とは?
といったことを考えてます。

心と体を通して見えてきたもの №41

2007-07-16 13:44:21 | Weblog
ある日、授業が終わった後で、私は彼に聞きました。
「君は高級士官を目指しているんだろ?勉強しなくて大丈夫なのか?」
彼は笑って「お前こそ大丈夫か?俺と同じ上級学校へ入るんだろ?」と言いました。
「毎日これだけがんばっているんだ、必ず入ってみせるさ。」と言うと、私は自宅ではなく畑のあるほうへ歩き始めました。すると彼は「直接畑へ行くのか?」と聞いてきました。
「ああ、自宅へ一度帰る時間がもったいないからな。農作業の合間にも勉強したいし」と言って彼と別れました。別れ際の彼の顔にはあせりの色が感じられました。
彼は本当に高級士官を目指しているのかな?自分が勉強しないでいて、まじめにしている者の足を引っ張るようないじめをして、それで追い抜かれないようにしようとしているなんて、かわいそうなやつだ、と思っていました。中級学校の卒業半年前くらいに一度だけこの思いを彼に直接言ったことがあります。
私は小さい頃から、彼のことをうわさで聞いて気にしていたこともあってか、彼と一緒に上級学校へ行きたいと考えていたからです。彼はその後、遊び友達と付き合うことも、身分が下の者をいじめることもやめて、勉強に力を入れ始めました。
二人そろって上級学校へ進学できました。
上級学校では、お互いによきライバルとして、励ましあいました。
№42につづく
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