「私」は不滅の存在について瞑想を続けたことで、極度に集中した状態になり
絶対の叡智(ヌース)であるポイマンドレースと出会えて、会話をできたといいます。
ということは、不滅の存在について考えれば、そのような存在に出会えるということで、
思考したことは現実化するという力があることになります。
非常にスピリチュアルな『マスターの教え』(ジョン・マクドナルド著 飛鳥新社発行)という本には次のような文があります。
『心の中に、あるものごとや、状態、状況などをはっきりとした形でイメージし、
意識することは、それ自体がすでに現実なのです。
五感を通してあなたが経験するものは、現実化し、目に見える形になった心の中のイメージです。』
ウォルト・ディズニーは、『もしあなたが夢見る(イメージ出来る)ことが出来るなら、
必ずそれは実現できる』と言ったそうです。
イメージという言葉は『新明解国語辞典』によると、
『その言葉から実際の経験(人から聞いた話や書物から得た知識など)を基にして、
何らかの姿・形を思い浮かべること。また、その姿・形。』ということですから、
まだ頭の中で漠然と想像して思い描いている夢のような段階です。
このイメージがより具体性のあるものになるとビジュアル化?という言葉になり、
日本語で言えば心象化といえます。
『トランス・ヒマラヤ密教入門第4巻心理の実践』という本には
『心象化(Visualisation)は、「エネルギーは思考に従う」という秘教の法則を表す最初の段階である。
・・・心象化の力は創造的な想像力の形態建設の面である。・・・
この心象化の過程と想像力の活用は、想念形態の建設における最初の2つのステップである。』とあります。
そして同じ本の中の想念形態のところには、『人間はいつでも想念形態を組み立てている。
魂が諸体を築くときに行い、ロゴスが太陽系を創造するときに従い、惑星ロゴスがスキーム〔経綸・計画・機構〕を
組み立てるときに使うのと同じ方法に、人間は無意識のうちに従っている。』とあります。
意識の世界で思い描いたイメージが、想念形態という具体的なものになり、
想念形態が現実の物質世界で物理的な形態として現れることになります。
ということは、私たちが普段目にしているものはすべて、最初に心の内面世界で
意識の想像力によってイメージ化され、それに思考によるエネルギーが加わることで、
想念形態になり、物質世界で形態を持つ具体的なものになっているといえます。
私たちが現実に見たり感じたりして、体験しているこの物理的な物質形態の世界は
、意識内部の世界から生まれていることになります。
そして絶対の叡智や不滅の存在、あるいは魂や霊といったものも、
私たちが普段目にしている物理的で物質的な外側の世界ではなく、
身体感覚に拘束されない私たちの内面の意識の世界にこそ存在していると考えられます。
№1003につづく
おまけ?
『マスターの教え 富と知恵と成功をもたらす秘訣』 ジョン・マクドナルド著 飛鳥新社 発行
この本は薄い本です。126ページ しかありません。
内容はシンプルな物語なのに、
非常に奥の深い真理がシンプルに語られているように思います。
もし素直に、この本の通りに実行することができれば、
誰でも成功者になれるように感じます。
そして、この本の通りに実行することで成功できたとすれば、
たぶん、心の性質を完全に理解できたことになるように思います。
私には、無理。。。
何でもかんでも、理屈っぽく考える、この性格では素直に実行する前に、
あ~だ、こ~だ、と考えてしまい、、、
いつまでたっても実行できない。。。
成功者にはなれそうにない。。。(^^;;)