ナンバー1953 2021.05.28 科学的な生命の発生とは
スミルノフ物理学ではS極系エーテル繊維は、生命や魂の起源そのものとも、つながっているといいます。
生命の誕生は、宇宙から飛来したという説と、地球上で誕生したという説があります。
1924年ソ連の生化学者オパーリンは、『生命の起源』という小冊子を出版しました。
その中で『生命は原始的な簡単な有機物からしだいしだいに進化し、より複雑なものになり、その結果発生した』と述べています。
彼は、最初は無機物から簡単な有機物ができて、小さな簡単な有機物が生物の体をつくり、簡単な分子から複雑で大きな分子へ、さらにいくつもの大きな分子が集まってコロイドをつくり、それが長い時間をかけて変化し、発展して生命が誕生したと考えました。
オパーリンから4年後の1928年、イギリスの生物学者ホールデーンは、有機物の生成が原始的な生物の発生より前に起こったと考えて、有機物の生成過程を推論した論文を発表しました。
彼は原始の大気に太陽からの紫外線があたり、アミノ酸や糖のような有機化合物が合成され、原始海洋に蓄積して温かいスープが形成され、そのスープから生命が誕生したのだろうと考えました。
イギリスの物理学者バナールは、原始海洋で小さな分子が大きな分子に変化するには、非常に希薄な溶液では効率が悪いと考えました。
彼は1947年の論文に『原始海洋中の有機物は微細な粘土鉱物に吸着、濃縮され、その結果、小さな分子から大きな分子に成長する反応などが促進されたのであろう』と、有機物の濃縮に、粘土が重要な役割を果たしたと考えました。
原始地球の大気に水素、アンモニア、メタン、水などが存在し、これらがある種のエネルギーを受けて化学反応が起こり、アミノ酸が生成され、さらにタンパク質、DNAがつくられ、生命が誕生したのではないかとする化学進化の考えがあります。
原始地球では火山爆発、溶岩とそれによる高温、稲妻放電、太陽光の紫外線、放射線、宇宙線などいろいろなエネルギーが存在して、これらが複合的に大気中にあった物質と作用することでアミノ酸が生成されたと考えた、1953年のシカゴ大学でのスタンリー・ミラーによる実験もあります。
また2020年の東北大学の発表では、二酸化炭素や窒素ガスというごく自然にありふれた、シンプルな分子構造が豊富に存在する海洋に、小惑星や隕石が超高速で衝突すると、局所的にですが6種類のアミノ酸が形成されたといいます。
このようなアミノ酸の合成が起こりうるのは、20~100メートルという小規模でありふれた小惑星や隕石の落下時であると研究者たちは言います。
これらの事実は過去の火星の環境でも地球と同じような原因で、生命分子の原料となるアミノ酸が合成されていた可能性をも示唆しているといいます。
ナンバー1954 2021.06.02 につづくでしょう
スミルノフ物理学ではS極系エーテル繊維は、生命や魂の起源そのものとも、つながっているといいます。
生命の誕生は、宇宙から飛来したという説と、地球上で誕生したという説があります。
1924年ソ連の生化学者オパーリンは、『生命の起源』という小冊子を出版しました。
その中で『生命は原始的な簡単な有機物からしだいしだいに進化し、より複雑なものになり、その結果発生した』と述べています。
彼は、最初は無機物から簡単な有機物ができて、小さな簡単な有機物が生物の体をつくり、簡単な分子から複雑で大きな分子へ、さらにいくつもの大きな分子が集まってコロイドをつくり、それが長い時間をかけて変化し、発展して生命が誕生したと考えました。
オパーリンから4年後の1928年、イギリスの生物学者ホールデーンは、有機物の生成が原始的な生物の発生より前に起こったと考えて、有機物の生成過程を推論した論文を発表しました。
彼は原始の大気に太陽からの紫外線があたり、アミノ酸や糖のような有機化合物が合成され、原始海洋に蓄積して温かいスープが形成され、そのスープから生命が誕生したのだろうと考えました。
イギリスの物理学者バナールは、原始海洋で小さな分子が大きな分子に変化するには、非常に希薄な溶液では効率が悪いと考えました。
彼は1947年の論文に『原始海洋中の有機物は微細な粘土鉱物に吸着、濃縮され、その結果、小さな分子から大きな分子に成長する反応などが促進されたのであろう』と、有機物の濃縮に、粘土が重要な役割を果たしたと考えました。
原始地球の大気に水素、アンモニア、メタン、水などが存在し、これらがある種のエネルギーを受けて化学反応が起こり、アミノ酸が生成され、さらにタンパク質、DNAがつくられ、生命が誕生したのではないかとする化学進化の考えがあります。
原始地球では火山爆発、溶岩とそれによる高温、稲妻放電、太陽光の紫外線、放射線、宇宙線などいろいろなエネルギーが存在して、これらが複合的に大気中にあった物質と作用することでアミノ酸が生成されたと考えた、1953年のシカゴ大学でのスタンリー・ミラーによる実験もあります。
また2020年の東北大学の発表では、二酸化炭素や窒素ガスというごく自然にありふれた、シンプルな分子構造が豊富に存在する海洋に、小惑星や隕石が超高速で衝突すると、局所的にですが6種類のアミノ酸が形成されたといいます。
このようなアミノ酸の合成が起こりうるのは、20~100メートルという小規模でありふれた小惑星や隕石の落下時であると研究者たちは言います。
これらの事実は過去の火星の環境でも地球と同じような原因で、生命分子の原料となるアミノ酸が合成されていた可能性をも示唆しているといいます。
ナンバー1954 2021.06.02 につづくでしょう