心と体を通して見えてきたもの

個人的な生まれ変わりの体験談。心とは?カルマとは?人間の本質や使命とは?
といったことを考えてます。

心と体を通して見えてきたもの №38

2007-07-12 21:17:59 | Weblog
この中級学校には、その地方一帯の優秀な若者が、集まっていました。
身分も学力のうちと考えられていました。例えば100点が合格ラインなら、学力試験で50点しか取れなくても、身分のある役人の子弟であると言うだけで残りの50点を獲得できました。当然ほとんど役人など身分の高い家の子弟が中心でしたが、学力だけで100点とって入学した農民や商人の子供も何人かいました。
身分の高い子供は親がゆとりを持って学費を払ってくれますが、農民の子供は貧しいので、学費を払うのも大変でした。学力があるのに、学費を納められなくて辞めて行く子もいるくらいでした。
私も毎日忙しく農作業を手伝いながら学校へ通う日々でした。
一年を通して気候が良いため、年に二回収穫の時期がありましたので、私は日の出ている間は父の手伝いをして昼間は学校へ行きます。夕食後は寝るまで勉強です。
私はこのような身分制度による差別をどうしてもなくしたいと思っていました。
身分の高い役人の子供たちは、有り余るお金と時間があるために、適当に勉強して、あとは遊んでいました。
私は将来国の役人になることができる彼らのことを、情けないと思いました。同じクラスに、学費を払うのに精一杯で働く合間に勉強をしている農民の子もいるのに、なぜそういったことに目を向け、より良い社会にするためにどうすればいいか考えようとしないのだろうかと思いました。
そういったことを考えるどころか、彼らは身分の低い者たちをあざけり、いじめていました。
私も時々いじめの対象になっていました。
№39につづく

すみません。№35を飛ばしているのに気がつき、あわてて追加しました。
すみません。
コメント
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