心と体を通して見えてきたもの

個人的な生まれ変わりの体験談。心とは?カルマとは?人間の本質や使命とは?
といったことを考えてます。

心と体を通して見えてきたもの №37

2007-07-11 21:16:48 | Weblog
役人になりたかった農民の人生

身分制度があった時代でしたが、本人の努力と実力により、認められれば身分は変えることができました。
私は農民の家の長男でした。
私は農民になるよりも、学問をして実力をつけ、高級役人になり身分制度をなくしたいと思っていました。
でも、父は農民の子は農民のままで良い、と思っていました。
私は幼い頃から父の農業を手伝いながら勉強をして、その地区の初級学校では一番優秀な生徒として有名でした。
そして、その地域で一番難関といわれる中級学校へ進学しました。
そこには、隣の地区の初級学校で一番優秀と言われていた下級役人の息子も進学していました。
彼のことは初級学校の頃から噂で知っていました。私と彼が学力だけで競い合ったらどっちが上だろう、という話で盛り上がっている大人たちがいたこともあり、私も気になっていました。
大人たちは、身分の低い者が高い者に勝つことができるなら、どんなことでも仮想の競争の対象にすることで、身分制度を批判していたようです。
私は中級学校で彼と出会うことができたことをうれしく思い、彼に自分の夢を話しました。
「僕は将来高級役人になりたいんだ。同じ人間が身分によって違いがあるのは変だと思うからね。君は?」
と、聞くと彼は「親のような役人じゃなく高級士官になりたいな、そして強い国をつくるんだ」と教えてくれました。私は二人の夢がかなえばいいなと思いました。
№38につづく
コメント
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