ナンバー2293 2025.04.04 キリストの霊的教訓
『マイトレーヤの使命 第二巻』の続きです。
『人々は簡単な言葉でイエスがキリストのなかに体験したところのことを説明することができるだろう。
あなたが自分を育み支えてくださる御方を、すべての創造物の源なる方を体験するとき、その方なしには何も起こらないことを悟るだろう。そのようなときには、真我はそのまわりに起こっているすべての事柄に気を止めない。
イエスが「父よ、彼らを許し給え、その為す所を知らざればなり」と言ったのはこのためである。あなたが正直で誠実で無執着であるとき、この段階に到達することができる。』
貧しく生活に困窮する人と、豊かに暮らす人のあいだには格差がありますが、どんなに暮らしが豊かでも心が満たされない人もいれば、貧しくて欲しいものが手に入らなくても限られたものを有効に活かして心豊かに生きる人もいます。
ローマ人に虐げられる環境や、作物を収穫できなくて食べ物に困っていることを、不運な不遇の環境が悪いと思うのは、起こる現象だけを見て物事を否定的に考えるからでしょう。
この物質世界では、すべてのものが相対的な関係にあり常に変化し続けています。人間の心と肉体も時間の経過とともに変化し続ける相対的なものですが、このような相対的で流動的な世界を客観的に観察している、変わることのない普遍的で絶対的な実在としての自分がいます。これが真我であり、真我のみが重要です。
人は誰でも自由であることを望みますが、これは真我自身が霊的存在であり、永遠不滅の普遍的な存在として、物質性と霊性のあいだを自由に出入りすることで、創造性を楽しもうとするからでしょう。
『マイトレーヤの使命 第二巻』には次のような文があります。
『「真我のみが重要である」とマイトレーヤは教えられる。あなたはその真我であり、「不滅の霊存在」である。苦しみは真我でないものと自分を同一認することによって生じる。自分自身に問いなさい。「私は誰か」と。そうすれば物質(肉体)、あるいは思考(心―マインド)、あるいはパワー(生気)と自分を同一認している自分に気づくだろう。しかしあなたはその何れでもない。「心(マインド)と生気(スピリット)と肉体」は主の宮殿である。真我はこれらのなかに「至高の存在と生気」を体験する。』
補足で説明しますと、マイトレーヤ(仏教では弥勒菩薩)、キリスト(ギリシャ語で救世主)、メシア(ヘブル語で救い主)という3つは同じ意味の言葉です。
イエスは2000年前にユダヤ人として現実に生きていた人物ですが、彼の人生の最後の3年間をキリスト(メシア・救世主)として活動するように霊的に導いていたのが、マイトレーヤです。
霊的存在であるマイトレーヤを、物質的な人間の肉体の五感では直接認識できませんが、意識が高度に霊的に進化していたイエスは、マイトレーヤを霊的に認識することができたため、十字架の上でキリストに問いかけることもできました。
さらに詳しく知りたい方は『マイトレーヤの使命』をお読みください。
ナンバー2294 2025.04.08 に続くでしょう
これは私の勝手な妄想ですが、2000年前はイエスを導いたマイトレーヤが現在導いているのが、トランプ大統領ではないか、と私は思います。
たぶんですが、まず世界中の戦争や紛争を終わらせようとしているのではないでしょうか? 同時に戦争や紛争の原因としての経済的な仕組みなどにも手を付けているのが現在の状況?と勝手に思っています。