ナンバー1931 2021.02.26 科学的な時間の不変性
原子を物質の最小単位としたとき、『時間の最小単位を、原子がその原子1個分の空間を横切るのに要する時間と規定して、時間を最も細かい数学的概念でとらえている』と古代インドのヴァイシェーシカは説きます。
もともと時間の基本単位「秒」の基準は、地球の自転にともなう1日に基づいて、平均太陽日の1/86400(24時間×60分×60秒)として定義されていました。
ところが地球の自転速度は一定でないことが判明したため、1960年に国際天文学連合によって、太陽の年間平均速度で赤道上を等速運動する仮想の平均太陽による一日で、地球の自転各角度に一様性を与えるものになりました。
しかしこれにも自転角速度の永年減少や突然の不規則変化が明らかになったので、1967年の国際度量衡総会により「秒は、セシウム133の原子の基底状態の2つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の91億9263万1770周期の継続時間である」という不変性の高い定義になりました。
原子や分子の2つのエネルギー準位間の遷移を用いて定義する方が、地球の自転や公転運動を基準にするよりも、はるかに良い精度で正確に時間が示されることがわかり、この定義に決まりました。
セシウム133の原子が2つのエネルギーレベルのあいだを遷移するとき、そのレベル差に固有な周波数で振動するエネルギーを放射または吸収するときに要する時間として定義されています。
この定義は現代科学では、理論的に一貫性を持ち実用的に便利と判断された国際単位であると考えられています。
はるか2800年前の古代インドで、『時間の最小単位を、原子がその原子1個分の空間を横切るのに要する時間と規定して、時間を最も細かい数学的概念でとらえている』と明確になっていたというのは、すごいことですね。
どのような時代であるとか、どんな地域に住んでいるといったことに関係なく、時間の基本的な単位である秒は、不変性の高いものを基準にすることが大切です。
これ以上は分割できないものが原子であるということも、普遍的で不変性の高い基準によって決まっている必要があります。
あらゆる物質を構成している素粒子について、スミルノフ物理学では誰もが知っている磁石をN極とS極に分けた磁気単極子を最小単位としていますから、不変性の高いものであり、ヴァイシェーシカの「原子は磁石による針の動き」と関わりがあることにもなります。
ナンバー1932 2021.03.02 につづくでしょう
三月、春はもうすぐそこですね。
コロナも落ち着き始めたようです。
徐々に世の中全体が良い方向に向かい始めればよいなあ、と思います。^^
原子を物質の最小単位としたとき、『時間の最小単位を、原子がその原子1個分の空間を横切るのに要する時間と規定して、時間を最も細かい数学的概念でとらえている』と古代インドのヴァイシェーシカは説きます。
もともと時間の基本単位「秒」の基準は、地球の自転にともなう1日に基づいて、平均太陽日の1/86400(24時間×60分×60秒)として定義されていました。
ところが地球の自転速度は一定でないことが判明したため、1960年に国際天文学連合によって、太陽の年間平均速度で赤道上を等速運動する仮想の平均太陽による一日で、地球の自転各角度に一様性を与えるものになりました。
しかしこれにも自転角速度の永年減少や突然の不規則変化が明らかになったので、1967年の国際度量衡総会により「秒は、セシウム133の原子の基底状態の2つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の91億9263万1770周期の継続時間である」という不変性の高い定義になりました。
原子や分子の2つのエネルギー準位間の遷移を用いて定義する方が、地球の自転や公転運動を基準にするよりも、はるかに良い精度で正確に時間が示されることがわかり、この定義に決まりました。
セシウム133の原子が2つのエネルギーレベルのあいだを遷移するとき、そのレベル差に固有な周波数で振動するエネルギーを放射または吸収するときに要する時間として定義されています。
この定義は現代科学では、理論的に一貫性を持ち実用的に便利と判断された国際単位であると考えられています。
はるか2800年前の古代インドで、『時間の最小単位を、原子がその原子1個分の空間を横切るのに要する時間と規定して、時間を最も細かい数学的概念でとらえている』と明確になっていたというのは、すごいことですね。
どのような時代であるとか、どんな地域に住んでいるといったことに関係なく、時間の基本的な単位である秒は、不変性の高いものを基準にすることが大切です。
これ以上は分割できないものが原子であるということも、普遍的で不変性の高い基準によって決まっている必要があります。
あらゆる物質を構成している素粒子について、スミルノフ物理学では誰もが知っている磁石をN極とS極に分けた磁気単極子を最小単位としていますから、不変性の高いものであり、ヴァイシェーシカの「原子は磁石による針の動き」と関わりがあることにもなります。
ナンバー1932 2021.03.02 につづくでしょう
三月、春はもうすぐそこですね。
コロナも落ち着き始めたようです。
徐々に世の中全体が良い方向に向かい始めればよいなあ、と思います。^^