ゼロ・ポイント・フィールドから生まれたフラクタルな宇宙
ディヴィッド・ボームは、量子の世界から太陽系宇宙まで、すべてが
分割不可能な統一体であると同時に、宇宙の各部分はすべて相互に
関連する性質を持ち、非局在的なホログラフィックな原理によって
機能していて、一貫した干渉パターンで成り立ち、それ自体が一種の
巨大な流れるホログラム(№569,570)というシステムと考えます。
ホログラムはどのようなサイズであっても、部分は必ず
全体を含んでいますから、フラクタルといえます。
『あなたはまもなく銀河人になる』(徳間書店発行)の著者の
ジュード・カリヴァンは、フラクタルはホログラムであり、
どちらも全く同じ原理、同じ数学で証明できて、フラクタルの
パターンは、数学的な空間理論によって、空間の段階において
テンプレート(ひな形)から生まれる、と言います。
この宇宙にはクオークのようなミクロの粒子が
激しく行きかい衝突しては次々に生まれ消えています。
この性質を大規模な宇宙全体のサイズで考えると、
私たちの太陽系宇宙と同じような宇宙が、今も
どこかで生れては消えていることも想像できます。
ビッグバン理論(№407)によれば、およそ138億年前に、
様々な素粒子と4つの力がぎゅうぎゅうに
押し詰められた、超高温・超高密度の灼熱の
火の球のような状態が、急速に膨張して宇宙ができたといいます。
しかし、宇宙の性質そのものが、非局在的なホログラフィックで
フラクタルな原理であり、分割不可能な統一体としてどんな
小さな部分も全体と相互結合しているのであれば、急激な
膨張による大爆発(ビッグバン)というよりは、完璧な
秩序の取れた状態で現れたのではないでしょうか?
『CosMos』(講談社発行)には次のような文があります。
『1986年、天文学者のマーガレット・ゲラーと
ジョン・ハックラが行った何千もの遠方銀河の分析により、
宇宙にはあるパターンが存在することが明らかになりました。
二人が泡の塊のようだと表現した構造です。
ただし「泡」といっても、一つ一つがさしわたし
何億光年もあるという宇宙のスケールのものですが。
それらの表面膜にあたる部分に銀河群が並んでいて、
各々が厖大な体積の空間を包みこんでおり、それが
重力作用で互いに結びついて広大な銀河団を形成しているというのです。
宇宙全体にわたって明確な物質的構造があるという見解を支持する
証拠が、数年前から天空の4分の1以上に及ぶ範囲を撮影している
スローン・ディジタル・スカイ・サーヴェイの統計分析によって確認されています。
そうした分析を受けて、物理学者ルチアーノ・ピエトロネッロは、
物質はどんなスケールで分析しようとも大小関係なく同じパターンに収まると主張しています。
言い換えれば、宇宙における物質の配置はフラクタル――
すなわち、ホログラムの根底にある形態だということです。
ピエトロネッロのチームは、そのような構造はさしわたし
何億光年ものスケール、いや、それ以上のスケールでも識別できると言います。』
№1307につづく
ディヴィッド・ボームは、量子の世界から太陽系宇宙まで、すべてが
分割不可能な統一体であると同時に、宇宙の各部分はすべて相互に
関連する性質を持ち、非局在的なホログラフィックな原理によって
機能していて、一貫した干渉パターンで成り立ち、それ自体が一種の
巨大な流れるホログラム(№569,570)というシステムと考えます。
ホログラムはどのようなサイズであっても、部分は必ず
全体を含んでいますから、フラクタルといえます。
『あなたはまもなく銀河人になる』(徳間書店発行)の著者の
ジュード・カリヴァンは、フラクタルはホログラムであり、
どちらも全く同じ原理、同じ数学で証明できて、フラクタルの
パターンは、数学的な空間理論によって、空間の段階において
テンプレート(ひな形)から生まれる、と言います。
この宇宙にはクオークのようなミクロの粒子が
激しく行きかい衝突しては次々に生まれ消えています。
この性質を大規模な宇宙全体のサイズで考えると、
私たちの太陽系宇宙と同じような宇宙が、今も
どこかで生れては消えていることも想像できます。
ビッグバン理論(№407)によれば、およそ138億年前に、
様々な素粒子と4つの力がぎゅうぎゅうに
押し詰められた、超高温・超高密度の灼熱の
火の球のような状態が、急速に膨張して宇宙ができたといいます。
しかし、宇宙の性質そのものが、非局在的なホログラフィックで
フラクタルな原理であり、分割不可能な統一体としてどんな
小さな部分も全体と相互結合しているのであれば、急激な
膨張による大爆発(ビッグバン)というよりは、完璧な
秩序の取れた状態で現れたのではないでしょうか?
『CosMos』(講談社発行)には次のような文があります。
『1986年、天文学者のマーガレット・ゲラーと
ジョン・ハックラが行った何千もの遠方銀河の分析により、
宇宙にはあるパターンが存在することが明らかになりました。
二人が泡の塊のようだと表現した構造です。
ただし「泡」といっても、一つ一つがさしわたし
何億光年もあるという宇宙のスケールのものですが。
それらの表面膜にあたる部分に銀河群が並んでいて、
各々が厖大な体積の空間を包みこんでおり、それが
重力作用で互いに結びついて広大な銀河団を形成しているというのです。
宇宙全体にわたって明確な物質的構造があるという見解を支持する
証拠が、数年前から天空の4分の1以上に及ぶ範囲を撮影している
スローン・ディジタル・スカイ・サーヴェイの統計分析によって確認されています。
そうした分析を受けて、物理学者ルチアーノ・ピエトロネッロは、
物質はどんなスケールで分析しようとも大小関係なく同じパターンに収まると主張しています。
言い換えれば、宇宙における物質の配置はフラクタル――
すなわち、ホログラムの根底にある形態だということです。
ピエトロネッロのチームは、そのような構造はさしわたし
何億光年ものスケール、いや、それ以上のスケールでも識別できると言います。』
№1307につづく