望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話&ウラ写真・劇場の日々・・・「髪!」男性編

2011-06-04 13:38:59 | 舞台・ウラ話

ちょっと脱線しましたが、今日はまた戻って、
「髪」の男性編。

・・・なんですが、
女の目から見ると、本当に不思議なんですよね。

どうして男性って、
あんなに髪のことを気にするんでしょうねぇ。

ちょっと薄いとか、禿げてるとか、
あんまり女性は気にしないんですけどね(笑)


ま、それはともかく、

やっぱり男性の深刻さは、女性の比じゃないようで、

とてもじゃないが笑ってられるか!
・・・状態な方もいたようです。
(誰が、といった、これ以上の詳細は申しません)

女性の日本髪ほどハードじゃないとはいえ、

かなり髪に負担になりますし、
ガンガン引っ張るので、抜けますしね。

でも、やるっきゃない!

ということで・・・、
楽屋には、チョンマゲがずらり。


普通のチョンマゲ(左)とポニーテール型(右)と、
役によって分かれてました。

チョンマゲは、頭に乗っけてガッツリ止めるため、
マゲは安定しやすいのですが、
後ろの髪を、それっぽく止めるのが難しく、

ハードワックスとスプレーでガンガンに固めてから、
ダッカールというクリップのでかいヤツをたくさん使って、
髪が落ち着くまで留めておきます。



これをギリギリまで留めてキープしておくのですが、
あんまり忙しかったりすると・・・、


オープニングのアンサンブルで立ち回りをすませ、
速攻、本役(本当の自分の役)の新三郎になるべく、
走って楽屋に戻ってきたアルフさんが、

自分の髪を手で触って、
「あーーーっ、ダッカール付けたままだったーーっ
ってこともありました。



一方、半次郎や白井がやっていたポニーテール型。
これは落っこちやすいんですよね。
みんな、それなりに髪を伸ばしていたんですが、

それでも男性の髪はやっぱり短くて、
ブタのしっぽ程度のところに、
かなり重みのある髪をくっつけなきゃいけない。

初日では、
立ち回りで半次郎の髪が落ちるというハプニングも。

そんなこともあって、
もう、見ててこわいほど、ギッチギチに留めていました。

明治に入ると、それをまた、ザンギリにするために、
大急ぎで、引きちぎるようにバラさなきゃならない、
髪には過酷な日々だったのでゴザイマス。



そんな中で唯一、涼しい顔だったのが、
またまた登場の、斎藤一。

もちろん本当はチョンマゲが必要だったんですが、
彼は2月の「将門」で坊主にしてるんですよね。

「おい、もっと伸ばせ」
「んな無茶な!」

みたいな会話もありましたが、
結局、かぶり物でゴマかすことに。

斎藤一はよく登場しましたけど、
どんな頭だったか、記憶ないでしょう?

ホントはコレなんですが、


んで、それが、コレだったり、


コレになったり。



彼以外は全員、先に髪を作るので、
ストレッチも思うようにできないんです。

そんな中で1人、
「ひゃっほう」と、でんぐり返りをしたりして、
みんなの「こんにゃろ~」という視線を、
集中して浴びておりました。

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