望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話(№9)

2010-02-11 12:24:18 | 舞台・ウラ話
さて・・・、
舞台での忘れ物の話は、
もう少し続きます。


ちょっと話が変わりますが、
年齢のせいか、
私、よく着物を着せられるんです。

他の人の衣裳はみーんな軽快な洋服なのに、
なぜか私だけ着物 

着物は大好きなんですけど、
狭い舞台裏を走り回るのには、本当に不便で、
そでを引っ掛けたり、ぞうりでコケかけたり、
衣裳の着物はあまり好きじゃないんです 



で、またまた、急に話が飛びますが、
暗転で小道具をハケ(なくし)たり、
反対にセットしたり、
シーンによってセットが変わりますよね。

要するに、「場面転換」ですが、
あれ、誰がやってるとお思いですか?

大劇場ならもちろん、
専門の転換スタッフがいます。

が、小劇場は、役者がやります。
舞台監督さんが中心になってくれますが、
いくらプロでも1人じゃ無理で、

今しがた殴り合っていた2人が、暗転になった途端、
仲良くソファー運んだりしています。

だいたい、若い男性がやることが多く、
次に若くない男性、次に女性、と、

まあ世間一般の力仕事と同じですが、
違うのは、衣裳が考慮されること。

着物とかロングドレスとか、白いスーツとか、
こういう人は力仕事を除外されるんです。

コケてけがされちゃ困るし、衣裳を汚されても困るし、
白は暗転でも目立ってしまうし、と、
まあ、理由はいろいろあります。

でもね。

それも、人がいれば・・・、

  ・・・のハナシでして  


暗転で動かすものが多かったり、

衣裳の早替え(早い着替え)があったり、

また、その手伝いが必要だったり、と、

他にも仕事が多くて、全員が手一杯になると、

 若くなくても 
   女性でも 

   なおかつ、
    着物を着ていても 
 
「すみませんね~
などと言われつつ、

「その大きな丸テーブルと、アンティークの椅子2つ、
暗転中にセット、お願いします~」

ってことになります。

(げっ、あのデカくて重いヤツ!?)


(つづく)
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