「認知症の人の世界を理解して、優しく接してあげよう・・・」
こういう言葉に触れるたびに、罪悪感が疼くんです。
「あら、お母様、施設なんですか?」
っていう、悪気のない一言でも、
罪悪感の沼にずぶずぶと入っちゃうんです。
認知症の人は、こうなんですよ。
だからこうしてあげれば・・・。
んなこたぁ、頭じゃ全部わかってる。
職業として他人の世話をするなら、たぶんできる。
でも家族となると、
自分の生活もある中で、毎日顔を突き合わせて、
なかなかねー、そうはいかないんですよねー。
理屈とか、知識とか、
そういった世界とは違う次元。
それでも何かにつけて、
もっとこうすればよかったのかなと、
胸の痛みを感じる毎日。
なんてことを、
やはり認知症のお母様の介護をして、
修羅場を味わった、というかたにお話ししたら、
そうよねー、ホントにそうなの。
だから私は地獄に落ちるって思ってるのよ。
それでいいやって。
あ・・・、そうかー!
何ちゅう発想じゃ、って思うかもしれませんが、
これで不思議なほど、一気に気が楽になったんです。
私も地獄に落ちりゃ、それでいいんだわ。
究極の居直り!(笑)
訳のわかんないこと言われて、思わず怒鳴ったこともあったし、
「さっきも言ったじゃない!」って落ち込ませたこともあったし、
目の前で泣いちゃって、罪悪感を味合わせたこともあったし、
結局、介護しきれず、施設に入れちゃったし。
ほぼ意思の疎通ができなくなった今になって、
後悔や反省のかたまりになってるけど、
ごめん!
だから私、地獄に行くんでチャラにして!
この感覚、理解できる人とできない人、
真っ二つに分かれるだろうなぁ。
ブログランキング参加中
人気ブログランキング
よろしければ、クリックを
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます