望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「光垂れーる」思い出のウラ話・24

2022-05-13 09:56:32 | 舞台・ウラ話


<つれづれに、あとちょっと・4>


――初稿と決定稿のドンガラガッシャーン―― 
 


机の中から、こんなものを見つけました。

 

一番最初にいただいた台本=初稿の1ページ目です。

役名と役者名の書いてある表紙ですね。

 

本当ならこの下に90頁近い台本があるはずなんですが、
今はありません。

いや、あることは、あるんですが・・・。

実は決定稿がデータで送られてきたときに、

とりあえず、これの裏を使ってプリントしちゃった!

なもので、裏に初稿、表に決定稿が、プリントされてます。

ある意味、これの方がレアかな?(笑)


今見てみると、初稿の表紙にちゃんとありますね~。

太字でしっかり「暫定」の文字が。

 

     *

 

思い起こせば、11月に初稿が送られてきて、
そして12月にドキドキわくわくの顔合わせ。

その時には、
本番で夫役だった渡辺さんが息子役でした。


クラウドファンディングのリターンで、
初稿台本を持っておられる方はご存じと思いますが、

内容は完璧なまでに変わったんですよね。

 

でも最初の顔合わせのときには、
私たちもあの初稿台本で読み合わせをしました。

その時に、隣の席にいた渡辺さんに、
(その時は息子になると思っていた)

「かなり変わるんでしょうかね」
みたいな話をしたら、

「まるで変わるかもしれませんよ」
と言われ、

作・演の三上さんにも、
「くれぐれもこれを覚えたりしないでください。
 覚えても無駄になると思うので」

と言われました。

 

でもね、私の経験から言えば、
初稿と決定稿って意外に変わらないんです、普通は。

人間の頭って、いったん最後まで作っちゃうと、
そこから抜け出すのが難しいから。

 

     *

 

だから・・・私は覚えました。

なぜなら、私の場合、とにかく早く覚えなきゃ、
どうしても1人遅れるんです。

年齢も、もちろんあるけど、それだけでなく、
私、感覚役者なんです。


つまり、台本を読みこんでシーンを構築していく、
という作り方が苦手で、

稽古を重ねていくうちに、なーんとなく見えてくる、
という効率の悪い作り方しかできないんです。

 

だから・・・、

どんなに無駄になってもいいと、

ほとんど覚えました。

 

そしてやっぱり、無駄になりました(笑)

 

そして新たな台本で、

やっぱり、かなり遅れてしまった・・・。

 

皆さん、ごめん!


  <つづく>

 

 

 

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