望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

蟹江敬三さん

2014-04-07 21:49:28 | 演劇・舞台・小劇場

今朝、たまたまつけたTVで、

故・蟹江敬三さんのスピーチの映像を流していました。

2年前のゴールデングローリー賞受賞のときのスピーチ。
(こんな賞の存在すら、知らなかったけど)



「10年先になるか、20年先になるか、わかりませんが、

 ちゃんとした老人を演じられるようになるまで、

 頑張りたいと思います」



うううわぁぁぁぁ、かっこよか~~~


こういう名優が語るから、サマになるんだよなぁ。



蟹江さんのような名優と、我が身を、
比べることすら、おこがましいのは承知の上、

でも、ガツンときました。



蟹江さんよりは、かなり年下の私が、

このところ、

(私、こんなこと、いつまでやってるんだろう)

と、ふと思うことがあるもので。



好きだという、そのことに嘘はないけれど、
本当に、これでいいんだろうか・・・って。



そんな中で、聞いた、蟹江さんの言葉。

いろいろと、考えるところがありました。



 それも、



たまたま、

昨日、ちょっとそんなことを考えて、


たまたま、

今朝、いつもはつけないTVをつけて、


たまたま、

蟹江さんのスピーチをやっていて、



 ・・・この言葉と出会った・・・



これは、きっと、何かがあるんだろう、と。




その程度のへっぽこ役者のお前が、

何をエラそうに言ってるんだよ。

まだまだ修行だろ?

人に文句を言う前に、

自分をもっと磨かなきゃダメだろ?



そんなことを言われている気がしました。



 うーーーむ。



私も・・・、もうちょっと、頑張るか。


自分が置かれた、この場で、
自分のすべてを使い尽くして、
いいものを、作っていく。

こんな作業を、もうしばらく、
真摯に頑張ってみるか。



「ちゃんとした老人の役」は、

死ぬまでできないかもしれないけど、

もうちょっと、もうちょっと、

こんなへっぽこ役者も頑張っていきたいと思います。



なんだかね、

大好きだった役者さんに、活を入れてもらえたな、って、

そんな気がします。

蟹江さん、ありがとうございました。


   合掌









         

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