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望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「カミサマ」ダブルで見せます!ウラ話&ウラ写真①

2023-03-31 14:25:46 | 舞台・ウラ話


さて、今日から初の試み、
二段弁当方式で進めていきます。

上と下との関係は全くありませんので、
お好きな方だけでもご覧くださいませ~。

 

ウラ話
茫然自失のキャスト発表①


最初にものすごくネガティブな話をします。

普通、こういうネガティブな話は公表しないんでしょうけど、

でも!
最初に書いてしまいます。

なぜなら、最初に思った、そのネガティブな気持ちが、
今は完全に解消されているから。

最初はねぇ、こんな感じだったんだよ、

本当にどうしようかと思ったんだよ、

とバラしても、

そうだったんだね~と笑い合えるメンバーになったから。



・・・そうなんです。

それほど、

キャスティングが発表されたときのショックが、

大きかったのです。


メールで送られてきたキャスト表。

それを見たとき、本当に体じゅうが冷たくなりました。

なに、これ?
誰も知らないじゃない!


あ、いや、

誰も知らない座組はいくらでもあります。

その方が多いくらいです。


でも、今回の問題はそこじゃなかった。



    いくら何でも、片寄りすぎでしょうが・・・。


  <つづく>


 


ウラ写真
台本を握りしめて

 

ウラ写真のスタートは、稽古の最初の頃の写真から。

この時期の一番の特徴は、とにかく、


  台本!台本!台本!

手放したくても、台詞が出ない。

だから、まだまだ台本!台本!台本!

どんなときでも、台本命!

もちろん、全員がほとんど台詞は覚えてるんですよ。

だけど、止まっちゃうと稽古にならないから、

そして自分が止まって稽古を止めちゃうのがイヤだから、

完全に覚えるまで、台本を握りしめる時期なのです。

 

暗いシーンも。

 

めっちゃ明るいシーンも。

特にこういうコントみたいなシーンはテンポ命。
だから、なかなか離せません。

 

拝んでいても、次の台詞の順番があるから気が抜けません。


台詞ってね、自分の台詞だけ思えててもダメなんです。

どこで入れるか、順番がわからないと何の役にも立ちません。

特に大勢出ているシーンなんかは、
一瞬ぼんやりしただけで置いて行かれることも・・・。
(だからぼんやりするな、って!)


 <つづく>

 

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「カミサマ」ダブルで見せます!ウラ話&ウラ写真

2023-03-30 14:43:39 | 舞台・ウラ話

 

「ウラ」というより、ほとんど「表の話」だった?ウラ話は、

 一応、前回で終了しまして、


次は、こんなタイトルをつけてみました。


 「ダブルで見せます!」


ってなんやねん! って感じですが

今回いろいろと書きたいことがあって、

 でも出したい写真もあって、

書きたいものをぎっしり書くと、字ばっかりになるし、

出したい写真を片っ端から出すと、写真ばっかりになるという、

当たり前の悩みに行きつきまして、

 

よし!

だったらこれは、初めての2段弁当方式にしてみようかと。


つまり前半は文章、後半は文章とは無関係な写真をずらりと並べて、

お好きな方を楽しんで頂こうかと。

 

いや、ま、ねぇ、
こんなこと言ってても、

うまくいくかどうかわかりませんが、

せっかく久米田先生(西村尚恭君)や他の人たちも、
たくさん写真を撮ってくれたので、

たくさんお見せできたらなと思うのです。

 

それだけではなく、今回の座組のこと、

今だから語れることをいろいろ語りたいと思っています。


うまくいくかどうかわかりませんが、

初の試み、2段弁当にチャレンジです!


  <つづく>

今日はオマケ。

読み合わせ稽古。
ここからすべてがスタートします。

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「カミサマ」ウラ話&ウラ写真⑤とりあえず舞台裏から

2023-03-29 12:44:38 | 舞台・ウラ話

 

ということで、

いよいよ本物の舞台裏へ。


例の茶箪笥の横を通って、下手の廊下をまっすぐに行くと、

こんなところに突き当たります。

前にある2段の階段を降りると舞台裏です。

暗転の暗い中でも踏み外さないように、
白いテープと蓄光が貼ってありますが、
これでも明るい舞台から入ると、見えにくくてかなり怖いんです(超トリ目)

 

そして階段を降りたところが、こんな感じ。



舞台裏としてはかなり広々しています。

暗いのでちょっと見えにくいのですが、
右側のテーブルの上に小道具が並んでいます。



今回小道具も少なかったから、
この程度で済んだんですよね。

普通はこれの何倍も小道具があります。

で、小道具机がつけてある、
ベニヤ板みたいなところが舞台正面の壁。

裏と表じゃエライ違い!
これは、どんな大劇場でも同じようなモンです


そして私、道子が奥へ入るところがこの場所。

客席からの感覚でわかるでしょうか?

この場所っていわゆる「飼い殺し」と呼ばれるところで、
どこにも行けないんです。

つまり、舞台しか行き場がない。
間違えてここに入っちゃったら、もう終わります

そして私は舞台に出ていない時は、ほとんどここ!

この狭いところで、じーーっと立って出番を待っていました。

何かを取りに行きたくても、どこにも行けないので、

喉ケアのものは、こちらにも忘れずにセット!

ちょっと見えにくいのですが、
いつもの温かいほうじ茶と、のどあめドリンクです。
上のほうにある白い袋には龍角散ダイレクトを入れていました。


普通の舞台裏にもセットするため、
私の鏡前は、ドリンクだらけ(笑)

これを抱えて、開場前にあちこちに置いていきました。

 

でも何といっても、一番ありがたかったのは、

舞台で出してもらえる温かいお茶!


あれに勝るものはありませんでした。

由紀、ありがとう

 

  <つづく>

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「カミサマ」ウラ話&ウラ写真④とりあえず舞台裏から

2023-03-28 14:12:03 | 舞台・ウラ話

 

裏から見た茶箪笥写真の、深ーい意味??




 わかります?

 

 

ここはですね、

設定上、壁がある所なんです。

茶箪笥は壁にくっつけて置かれていて、


  だから、


本来、この裏は見えてない。

向こうにいる人たちも見えてない。

目の前は壁だけ。

  ・・・なんですね、設定上は。

 

  つまり・・・、

 

万が一、茶たくを裏側に落としたら、


  ・・・拾うワケにいかないんです。

壁を突き破って、落ちるワケがないから。


時空のゆがみに入っちゃった???

  ・・・ってことになる???

 

でも実際には、廊下に転がってるし・・・。

 

  ・・・・・・


    ・・・・・・

 

秒単位でお茶を淹れなきゃならない由紀にとって、
これは本当に恐怖だったようです。

それも一番軽い茶たくが、一番端っこにあるんですから。


ちなみに、

最初に由紀に「落としちゃったらどうしましょう」と相談されて、

「とにかく、ささっと拾っちゃえ」と答え、

「でも壁が・・・」「あーーー、そうだったーー」

と初めて気づいたマヌケな師匠がいたのは、ココだけの話です




なお、このセットも、
稽古場では、こんなテープが引いてあるだけ。


こういうのをバミリっていいますが、

最初は台本も持ってるし、余裕もないしで、

どんな稽古場でも、必ず、

「おーい、舞台から落ちてるぞー」

って人が続出するんです。


でも今回は、それに加えて、

「おーい、壁突き破って入ってきたぞー」

って突っ込みもたくさん(笑)

 

・・・って、

またウラに行きそびれたーーー!

 

次回こそ、舞台裏にまいりまーす!

 

 <つづく>

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「カミサマ」ウラ話&ウラ写真③とりあえず舞台裏から

2023-03-27 14:05:46 | 舞台・ウラ話



昨日「次から舞台裏を」と書きつつ、

 まずは、舞台表のご案内からまいります

舞台上から見たセットでございま~す。



とにかく物が少ないんですよね。

ソファーセットと茶箪笥と神棚だけ。

神棚だって究極にシンプル。

 

ただし、この茶箪笥の中にはいろいろ入っていました。

ハーブティーはちゃんとカモミール茶を淹れてましたから。

あ、もちろん、そんな必要はないんです。

普通のティーバッグでもわかりません。

でもそこは、劇団さんのこだわりなんでしょうね。

そういえば、
初演の時は「掛川の深蒸し茶」まで淹れましたから。


そのおかげで、さんざん苦労した人 ↓↓↓

 

とにかく全部合わせて、初演の時は25杯出してた、
と数えた記録がありましたが、

今回も大体そのぐらいだと思います。


だから、中はお湯のみでいっぱい。

茶たくをぶちまけたら、とか、お湯のみをひっくり返したら、とか、

由紀は最後の最後まで、
その恐怖との戦いでもあったと思います。

私も、お茶をひっくり返した場合のシミュレーションを、
何パターンも考えていました。
(使うことがなくてほんっとによかった

 

右側に洗い桶みたいなものがあるのは、
使い終わったお湯のみをポンポン入れておくもの。

このあたりは暗転中に、
久米田先生や雅春君が中心になって、
こっそり片付けてくれていました。

 

お供えも毎回なくなってましたよね。

お客様に出したお湯のみも、

明るい時に由紀が片付ける以外は、暗転で消えていたはず。

 

これも主にシングルキャストの2人がやってくれていました。

そうなんです。

小劇場は人手が少ないから、
裏へ回れば全員「裏方」。

特に若手の男子は、
舞台作り(タタキ)に始まって、最後の撤収(バラシ)まで、
公演中もずっと、裏方仕事が続きます。


これは小屋入り初日。

お休みをいただいている女子たちに、

「頑張ってるよー」と

進捗状況の報告とともに送ってくれた写真。

あれれ、若手とは言い難い?如月せいいちろーさんまでいる!

こういうセットも、
プロのスタッフさんと、お手伝いのキャストとの
共同作業で立ち上がっていくのです。


みんな、ありがとう!!

 

 

そして、裏から見た茶箪笥、


  ・・・って、こんな写真いるか?


     って思うでしょ?


それがね、ここには深い意味があるんです。

 

  <つづく>

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「カミサマ」ウラ話&ウラ写真②とりあえず舞台裏から

2023-03-26 10:43:44 | 舞台・ウラ話

 

昨日、
「今日は見せないんかいっ?!」ってところでやめた、舞台美術のミニチュア。

 

どんなものかというと、

 

 

 

今回、無人のセットが撮れなかったのですが、
これが、本物。



本番の写真になると、こんな感じ。


ミニチュア、見事でしょう?

今回のセットはシンプルだったけど、
複雑なものだと、本当にどっちが本物か見まごうくらい。

 

ちなみに、上から見ると、

椅子とテーブルがズレちゃってるのはご愛敬。
(小っちゃくて軽いもので)

 

演出家と照明さんも、ミニチュア見ながら打ち合わせ中。
これがあると、具体的なイメージも作りやすくなります。

 


なーんてところで、

次回から舞台裏を少々お見せいたしまーす

 

 

  <つづく>

 

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「カミサマ」ウラ話&ウラ写真①とりあえず舞台裏から

2023-03-25 12:58:05 | 舞台・ウラ話


 桜  に  雨 

なんか、毎年、こんな感じですよね

 そして、寒い・・・。

 

と、それはともかく。



ウラ話&ウラ写真をそろそろ、と思っております。

 

  ・・・が、


いつもは舞台裏の写真を、これでもかってほど撮って、
皆さんがウンザリするほど、舞台裏の説明をしまくる、

っていうのがお決まりのパターンだったんですが、


実は今回、全然、撮っていなかった


時間がタイトだった、ってこともあったけど、
それだけじゃなくて、


そういうことにうつつを抜かすのが、本気で怖かったんです。


もちろんいつも怖いんだけど、今回は特に、
何かコケるような原因を、ひとつでも作りたくなかった。
(どんだけ緊張してたんだ・笑)

 

なので珍しく舞台裏の写真がほとんどないので、
ざっくりとお見せします。
(なんだかんだ言いながら少しは撮ってる


 

でも、その前に、
いつも感動する舞台美術家の荒川真央香さんのミニチュアを。


これが稽古場に来ると、一気にテンションが上がるんです。

みんな、覗き込みの図。

 

・・・ってところで、今日は短めに。


みんなが見ているミニチュアは、明日お見せいたします

 

ちなみに、本物の舞台はこんな感じでした。

 

 

  <つづく>

 

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「光垂れーる」思い出のウラ話・28

2022-05-17 14:11:05 | 舞台・ウラ話


<つれづれに、あとちょっと・8>

――これが本当に最後です―― 

千秋楽が終了してすぐ、

まずはお礼を言わねばと、
私は渡辺さんのところに走りました。


だいたい千秋楽が終わったばかりというのは、

ほっとしながらも興奮してて、寂しさもあり、
けっこうみんなハイになっています。

 

でも私はいつも、騒ぐ若手たちをあたたかく見守りながら、

せっせとバラシにかかるオバサン、というスタンスでした。


  な、の、にーーーーー!!

 

何を間違えたか、

私が超興奮状態に陥ってしまった!

 

2年ぶりの舞台で、

たくさんカルチャーショックを受けて、

はたまた、かなりの過労状態だったからか、

まさに「超」がつくほどの興奮状態で、

そんな湯気が出そうな状態のまま、
渡辺さんに心から、お礼を伝えました。


「べーさんっ!本当に本当にお世話になりましたっ!
 べーさんにいつも引っ張り上げてもらって、
 私はそれに乗っかるばっかりで」

と身振り手振りを交えながら喋り倒し、

あちらが何か喋っているのも聞かず、

「いや本当にありがとうございました。
 もうどれだけ、べーさんにご迷惑かけたかと思うと、
 でも嫌な顔もせずに付き合って下さって、
 なんたらかなんたら」

と、また山ほどの感謝を一気に喋ったところで、

 



渡辺さんが、ひと言。

 




「お茶・・・こぼれてます」

 

 

「へ?」

 

はっと我に返ると、

手には、いつも飲んでいるほうじ茶のカップが。

それもなぜか蓋を開けたまま。

私はそれを持ちながら、
派手に振り回して、喋り続けてた・・・。

床には、ほうじ茶の水たまりが・・・。


慌ててそこら辺のティッシュペーパーで拭いてたら、
渡辺さんも手伝って拭いてくれて。


もうーーーーーーっ、

なんで最後までこれなのよーーーーっ!

 

結局まともにお礼も言えず、

こぼれたお茶を拭いてもらって、

謝っておしまい。

 

  あ~あ。

 

舞台の上では、

馬鹿をやるお父ちゃんを、
大きな愛情で包み込むようなお母ちゃんだったけど、

舞台を降りれば正反対。

 

寡黙で冷静なお父ちゃんに、

迷惑をかけ散らかすお母ちゃんでありました。

 

しかし、最後ぐらい落ち着いて、

きちんとお礼を言いたかった・・・。

 

  (おわり)

 

長々とお付き合い下さり、ありがとうございました!

 

 

 

 

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「光垂れーる」思い出のウラ話・27

2022-05-16 16:32:13 | 舞台・ウラ話


<つれづれに、あとちょっと・7>


 ――最後に―― 


今回の公演(といっても2ヶ月以上前だけど

どうしてここまで余裕がなかったのか、といえば、

稽古時間がタイトだったことに加えて、

皆さんがあまりにすごかったから。

・・・これに尽きます。


あっちこっちで、
ずいぶんベテラン面をしてきましたが、

ものの見事に、自分の力不足に打ちひしがれました。

そんな中で、余裕なんて、もてるワケがなかったんです。


もともと、今回の作・演の三上さんの演出を見て、

「すごいわー!!」と惚れ込んだのが最初でした。

もう、ね~~、
自分の引き出しにないものが、次から次へと出てくるんです。

そりゃもう、大変なカルチャーショックで、

それで、どうしてもこの方の演出が受けたいと願って。

幸せなことに、それが叶ったのが今回の公演でした。

 

でも、稽古が始まってみて、あららびっくり。

三上さんだけじゃなかったんですね~。

何人もの人が、私の引き出しにないものを、
山ほど持っていたっ!

こうなりゃもう、いただくしかないと、
あれもこれも全部いただいて帰りました。

何かの時に使えるかなぁ、なんて言ってるうちに、
歳とって舞台立てなくなるよなぁ、

なんて、今でもいろいろ考えています。

 

  でも、やっぱり芝居って面白い!

  たまらなく面白い!!

 

そう思わせてもらえる現場でした。

中でも一番ご迷惑をかけたのが、

私の夫役、べーさん、こと、渡辺芳博さん。


例によって仕上がりが遅い私を、

最初から最後までずーーっと、
引っ張り続けてくださって、

いやホントに申し訳なかった



ちょっと前まで、たいがいの現場では、
私が世話をする立場だったんですけどね。

今回は完全に立場が逆転して。

・・・いろいろと考えさせられました。


だからこそ、

千秋楽が終わったら、
何より最初に渡辺さんにお礼を言おう!

そう心に決めていました。

 

そして千秋楽が終了して、

すぐに渡辺さんのところに走りました!

 

  <つづく>

 

 

 

 

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「光垂れーる」思い出のウラ話・26

2022-05-15 11:46:53 | 舞台・ウラ話


<つれづれに、あとちょっと・6>

――どうしても書いておきたいお二人のこと・つづき―― 


そして、書きたかったもうお一人は、

振り付けとステージングを担当してくださった、

下司尚実さん。通称、シモンヌ。

写真は最強のスタッフ軍団(の一部)。右側がシモンヌです。

 

東京パラリンピックの、
振り付けもしたほどの方です。


我々と同じときには、
『サザエさん』公演の振り付けも担当していて、

半分は我々の振り付け&ステージングを、
半分はサザエさんのキャストを、

つまり藤原紀香さんや松平健さんの、
振り付けをやっていらした。

考えたらすごい話なんですけど、

彼女にとっては、有名人も無名人も全く無関係なんです。

 

総勢21人の我々のキャスト、

メインキャストもサブキャストも、全く関係なく、
すぐに名前を覚えてくれて、

あ、いや、まずサブキャストから、

思いっきりの愛情を込めて、
名前を呼んで下さっていました。

なんていうのか、

いっぱいの愛情を込めてくれる、その言動に嘘がないんです。

だから無理がない。

だからシモンヌが稽古場にいると、
呼吸するのが楽になる感じがする。

なんなんだ?この感覚?と驚きました。

     *

いやぁ、この世界(も?)、いろいろといるんですよ。

「こっちは有名人を振りつけてんだぜ。
 でも、お前たちも振りつけてやってんだ」
と言わんばかりの人。

演出家でもそうです。
有名人の名前をズラズラ出して、
さも親しげに、エラそーに、ってタイプ。

 

見事に、そんな連中の真逆なんですが、

それにしても・・・、

本当に、どうすれば、ここまで、

フラットに人に対することができるんだろう。

と、感動しながら見ていました。

     *


そして、びっくりするほど優しい。

やっぱり、自分のイメージを決めると、
イメージ通りに人を動かしたい、って思うのは、
人情だと思うんですが、

でも、そこで無理をさせない!

できない人間はできないなりに、

ちゃんと舞台で輝けるように、
振りつけてもらえる。

これがホントにありがたかった・・・

できない人間の代表として、
今もずっと感謝しているのです。

 <つづく>

 

 

 

 

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