雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

震災・くらし情報 8月16日 浜松市の焼却灰などの放射能について

2011年08月16日 22時43分22秒 | 地震・原発・津波・防災情報

震災・くらし情報 8月16日(火) 浜松市の焼却灰などの放射能について

 「震災・くらし情報 浜松市が放射能を検出した焼却灰等を公表せず埋立」で報告したことの詳報です。

 以下は、浜松市の発表ですが、浜松市環境部に電話して以下のことを確認しました。

 ① このうち西部清掃工場の「溶融飛灰固化物」については、下水道中部浄化センターの「汚泥」をふくんでいるそうです。

 ② 南部・浜北・天竜については,一般焼却ごみだけで、「汚泥」はふくんでいません。

 ③ 発表以外に西部清掃工場の「溶融飛灰固化物」で、ヨウ素131を「180ベクレル/kg」検出した。これ以外では非検出。「ヨウ素」を公表しないのは、公表の指示がないから。

 ④ 「非検出」の検出限界は、溶融スラグの場合、ヨウ素131で10ベクレル/kg、セシウム134で9ベクレル/kg、セシウム137で10ベクレル/kg、だそうです。

 下水道の汚泥の検出発表がありますので、まとめてアップします。それによれば下水道の中部浄化センターの汚泥を焼却した汚泥焼却灰でセシウム134を506ベクレル/kg、セシウム137を586ベクレル/kg、検出しています。これは6月24日に採取した資料で、この焼却炉は6月10日以後、休止しています。

 問題は、下水道汚泥に放射能が蓄積するメカニズムと、どうして一般廃棄物の焼却灰に放射能が出てくるかです。そして、なぜ半減期が8日と短いヨウ素131が7月になって検出されるのか、です。引き続き研究します。

  

一般廃棄物焼却施設における焼却灰等の放射性物質濃度の測定結果について

2011年8月3日

1 目的

 東京都の一般廃棄物焼却施設の飛灰を測定したところ、8,000Bq/kgを超える放射性セシウムが検出されたことから、東北・関東地方の16都県にある焼却施設から排出される焼却灰等についても測定を行うよう環境省から要請がありました。このことにより、市内4清掃工場において放射性物質濃度の測定をしたので結果を報告します。

2 調査概要

項目 概要
対象 西部清掃工場、南部清掃工場、浜北清掃センター、天竜ごみ処理工場
調査対象 一般廃棄物焼却施設における飛灰、溶融飛灰、溶融飛灰固化物、溶融スラグ
調査核種 放射性セシウム134、放射性セシウム137
測定方法 ガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法(ゲルマニウム半導体検出器による)

3 測定結果  (単位:Bq/kg)

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施設名 試料名 採取日 放射性セシウム
セシウム134 セシウム137 セシウム合計
西部清掃工場 溶融飛灰固化物 7月19日 132 150 282
西部清掃工場 溶融スラグ 7月20日 不検出 不検出 不検出
南部清掃工場 飛灰 7月20日 39 61 100
浜北清掃センター
(処理能力40t/日)
飛灰 7月20日 46 67 113
浜北清掃センター
(処理能力90t/日)
飛灰 7月20日 81 96 177
天竜ごみ処理工場 溶融飛灰 7月20日 69 86 155
天竜ごみ処理工場 溶融スラグ 7月20日 不検出 不検出 不検出

※環境省から示された当面の取扱いでは、焼却灰等に含まれる放射性セシウムの濃度が8,000Bq/kgを超える場合には一時保管とすることとしていますが、市内4清掃工場の飛灰、溶融飛灰、溶融飛灰固化物、溶融スラグを測定した結果、いずれも8,000Bq/kg以下でした。

お問い合わせ先

浜松市廃棄物処理施設管理課

雨宮日記 8月16日(火)朝 1か0か「2進法」の時代を終わりにしたい

2011年08月16日 06時31分16秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 8月16日(火)朝 1か0か「2進法」の時代を終わりにしたい

 人間の脳は、パソコンではありません。パソコンなら、そもそもの由来は「電流が流れるか,流れないか」「1か0か」で成り立っています。

 でも、人間の脳は、そういうデジタルではなくて、もっとアナログで、黒か白かではなく、限りなく灰色。あるいは色がカラフルなのだと思います。

 そういうにんげんの生きる世界で、いきなり「反日=日本反対」か、あるいは(たぶん)「日本賛成」かという議論を聞くと、ぼくは「生ものの人間と、金属のコンピューターを一緒くたにしないでよ」と抗議したくなります。

 日本というのは,日本人というのは複雑な構成体で、その具体的なそれぞれについて、議論しないと、一括の議論は無理です。

 とにかく、どんな形でも日本を批判するのは「反日」だと思い込んでしまう、単純な機械みたいな「機械人間」とは、あまりつきあいたくないです。

 ボクも、人間も、もっと複雑だと思います。

 むかしのアニメで「キカイダー」というのがありましたね。


本と映像の森 171 五味川純平原作の映画『人間の條件』

2011年08月16日 06時05分59秒 | 本と映像の森

本と映像の森 171 五味川純平原作の映画『人間の條件』

 NHkのBSプレミアムで、15日夜から6夜連続で上映されています。むかし若い頃、名古屋でオールナイト上映を見たような,見ないような・・・・。録画しましたので、則子さんといっしょに見てここで書きます。

 1959年から1961年に小林正樹監督で、6部作としてつくられた、総上映時間9時間31分の映画です。 

 旧「満州国」、中国の人たちのいうところの「偽満州国」を舞台に、仲代達也さんの主人公がたどる人生を描いた映画と思います。

 ネットで見たら「反日映画」「人間の條件」って洗脳映画でした!」というブログがありました。なるほど、そういう見方もありえるんでしょうね。とくに、1960年前後と言えば、ソ連の日ソ戦争参戦やシベリア抑留について、批判精神は保守にも革新にもほとんどない時代だと思うのですが。

 もしかして、保守や右翼の人には、具体的な「日ソ戦争参戦批判」「シベリア抑留批判」が1960年前後にあったのでしょうか?あったとしたら、ぼくは、その先見性に脱帽します。

 その」「人間の條件」って洗脳映画でした!」をきちんと読むと、「赤いソ連」「日本帝国」「赤い中国」という3つの視点に縛られていて、自由な市民の視点がないと思いました。

 どうして,2011年に生きている日本人の1個人が「ソ連共産党に反対か賛成か」「中国共産党に反対か賛成か」「大日本帝国に賛成か反対か」とう視点で、生きなければいけないのでしょうか?

 そんな狭い「井戸の底からの」論議はやめて、もっと広い大地に出てみれば?と思います。

 なお、ぼくは「ソ連共産党」にも「中国共産党」にも「大日本帝国」にも反対ですので、誤解無きよう。

 


雨宮日記 8月15日(月)夜 ブログ打ちに熱中して、仕事に行く時間!

2011年08月16日 05時52分39秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 8月15日(月)夜 ブログ打ちに熱中して、仕事に行く時間!

 相変わらず真夏です(あたりまえですね)。

 暑いので、則子さんにも,必要以外には、あまり近づかないようにして、嫌われないようにしています。1日に2回、シャワーを浴びたりします(エコ活動家にあるまじき浪費ですね)。

 則子さんは、自衛官人権裁判の勝利報告集会の発送の宛名書きで忙しいです。

 今日は、宛名書きで疲れた則子さんのために、谷村新司さんの「昴」を歌ってあげました。「さらば!◎◎よ!」

 夜、ブログを打つのについ熱中してしまい、時計を見ると、なんと、いつも仕事に出かける時間を30分も過ぎていました!荷物が来る時間には間に合うのですが、準備時間があるので、まにあうか?

 則子さんに、声を掛けて出かけようとしたら、珍しく則子さんが玄関まで起きてきて「だいじょうぶ?」と見送ってくれました。

 結婚したてのころは、毎日、出かけるとき、見送ってくれましたが、最近はほとんどないので、うれしかったです。則子さん、ありがとう。

 だいじょうぶでした。朝、無事、帰宅しました。


日本古代史 本の紹介 森浩一さん『地域学のすすめ』岩波新書

2011年08月16日 00時26分40秒 | 日本と世界の古代史・遺跡・遺物

日本古代史 本の紹介 森浩一さん『地域学のすすめ』岩波新書新赤版793、2002年7月19日第1刷、178ページ、定価700円+消費税

 考古学者の森浩一さんの本のうち、まずこれから紹介します。森さんは「地域学」「考古学は地域に勇気を与える」といい、この本では「関東学」や「東海学」、またヤマトでも「宇陀」など「小地域」の重視を提言しています。

 「東海学」でおもしろいのは、森さんは「伊勢湾」「三河湾」という個別の言い方ではなく「三河・尾張・伊勢」の内海として「三尾勢(さんびせ)内海」を提唱していることです。ぼくはもっと簡単に「東海湾」でいいのではないかと思いますが。

 さらに、「東海系土器」の拡散の意味、徳川家康など松平氏と東国の関係など、提言されていておもしろいです。

 「東海系土器」が奈良県の纏向(まきむく)遺跡で出るのは有名ですが、同じように「東海土器」が関東に拡散している現象をきちんと指摘されています。つまり東海系土器が、纏向遺跡から出ることで東海地方のヤマト国家への従属を説明できるなら、同じように東海地方の関東への従属も童謡としなければなりません。

 さらに江戸・浅草にいた「檜前(ひのくま)」氏についての解読も、浜松市「曳馬(ひくま)」地域の住民として興味深いです。この項は、別述します。

 津軽海峡の両側の「海峡文化」の話、沖縄の「タカラガイ」の話なども、興味津々(しんしん)です。

 なお、どうして「興味津々」の「しんしん」という日本語を、漢字で「津々浦々」の「津々」で書くのでしょうか?「津」というのは、もちろん「港」のことです。

 「浜松」は古代「浜津」でした。

 その他、いっぱいこの本からまなぶことがあります。随時、書いていきます。