雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森 171 五味川純平原作の映画『人間の條件』

2011年08月16日 06時05分59秒 | 本と映像の森

本と映像の森 171 五味川純平原作の映画『人間の條件』

 NHkのBSプレミアムで、15日夜から6夜連続で上映されています。むかし若い頃、名古屋でオールナイト上映を見たような,見ないような・・・・。録画しましたので、則子さんといっしょに見てここで書きます。

 1959年から1961年に小林正樹監督で、6部作としてつくられた、総上映時間9時間31分の映画です。 

 旧「満州国」、中国の人たちのいうところの「偽満州国」を舞台に、仲代達也さんの主人公がたどる人生を描いた映画と思います。

 ネットで見たら「反日映画」「人間の條件」って洗脳映画でした!」というブログがありました。なるほど、そういう見方もありえるんでしょうね。とくに、1960年前後と言えば、ソ連の日ソ戦争参戦やシベリア抑留について、批判精神は保守にも革新にもほとんどない時代だと思うのですが。

 もしかして、保守や右翼の人には、具体的な「日ソ戦争参戦批判」「シベリア抑留批判」が1960年前後にあったのでしょうか?あったとしたら、ぼくは、その先見性に脱帽します。

 その」「人間の條件」って洗脳映画でした!」をきちんと読むと、「赤いソ連」「日本帝国」「赤い中国」という3つの視点に縛られていて、自由な市民の視点がないと思いました。

 どうして,2011年に生きている日本人の1個人が「ソ連共産党に反対か賛成か」「中国共産党に反対か賛成か」「大日本帝国に賛成か反対か」とう視点で、生きなければいけないのでしょうか?

 そんな狭い「井戸の底からの」論議はやめて、もっと広い大地に出てみれば?と思います。

 なお、ぼくは「ソ連共産党」にも「中国共産党」にも「大日本帝国」にも反対ですので、誤解無きよう。

 


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