本と映像の森 118 安彦良和さんマンガ『ナムジ 1 ー大國主ー』中公文庫コミック版
娘から借りた本です。
出雲の支配者スサノオさん「の息子たちや、出雲に流れ着いた「ナムジ」さん(後の大國主)の、著者の設定では西暦紀元2世紀後半の物語です。
これはいいマンガですね。
何がいいかというと、「倭国」=日本列島の全体像をつかもうとしているマンガです。
主人公のナムジさんは、小さな船で流されて出雲に流れ着いた、どこの誰とも知れぬ男の子です。
たんなる出雲の低い位の、馬屋番です。
まあ、主人公のナムジさんが、「機動戦士ガンダム」のアムロさんと似ていて、すごい劣等感覚で、いじけているのも一緒なのは、ご愛敬ですが。
ナムジさんが無理矢理セックスをした、スサノオさんの娘スセリさんが、ナムジに惚れてしまうのも…。
なお、雨宮の歴史的感覚でいうと、スサノオさんと大國主との関係は、果たしてどうなのか、まだ決めかねています。
「倭国神話」ではなくて「日本国神話」(「古事記」や「日本書紀」)で描かれたスサノオさんがアマテラスさんの弟で同時代人でということが元々の真実なのか、作為なのか。
「日本国神話」では、スサノオさんはアマテラスさんの弟で、アマテラスさんが「天孫降臨」を命令して、大國主の息子達に「国譲り」を強要するのですから、物語の上ではみんな「同時代人」でなければいけませんが、それが本当なのか。
これから、じっくりと考えていきたいと思います。
娘から借りた本です。
出雲の支配者スサノオさん「の息子たちや、出雲に流れ着いた「ナムジ」さん(後の大國主)の、著者の設定では西暦紀元2世紀後半の物語です。
これはいいマンガですね。
何がいいかというと、「倭国」=日本列島の全体像をつかもうとしているマンガです。
主人公のナムジさんは、小さな船で流されて出雲に流れ着いた、どこの誰とも知れぬ男の子です。
たんなる出雲の低い位の、馬屋番です。
まあ、主人公のナムジさんが、「機動戦士ガンダム」のアムロさんと似ていて、すごい劣等感覚で、いじけているのも一緒なのは、ご愛敬ですが。
ナムジさんが無理矢理セックスをした、スサノオさんの娘スセリさんが、ナムジに惚れてしまうのも…。
なお、雨宮の歴史的感覚でいうと、スサノオさんと大國主との関係は、果たしてどうなのか、まだ決めかねています。
「倭国神話」ではなくて「日本国神話」(「古事記」や「日本書紀」)で描かれたスサノオさんがアマテラスさんの弟で同時代人でということが元々の真実なのか、作為なのか。
「日本国神話」では、スサノオさんはアマテラスさんの弟で、アマテラスさんが「天孫降臨」を命令して、大國主の息子達に「国譲り」を強要するのですから、物語の上ではみんな「同時代人」でなければいけませんが、それが本当なのか。
これから、じっくりと考えていきたいと思います。