雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森 118 安彦良和さんマンガ『ナムジ 1 ー大國主ー』中公文庫コミック版

2011年01月02日 03時06分12秒 | 本と映像の森
本と映像の森 118 安彦良和さんマンガ『ナムジ 1 ー大國主ー』中公文庫コミック版

 娘から借りた本です。
 
 出雲の支配者スサノオさん「の息子たちや、出雲に流れ着いた「ナムジ」さん(後の大國主)の、著者の設定では西暦紀元2世紀後半の物語です。

 これはいいマンガですね。
 何がいいかというと、「倭国」=日本列島の全体像をつかもうとしているマンガです。

 主人公のナムジさんは、小さな船で流されて出雲に流れ着いた、どこの誰とも知れぬ男の子です。

 たんなる出雲の低い位の、馬屋番です。

 まあ、主人公のナムジさんが、「機動戦士ガンダム」のアムロさんと似ていて、すごい劣等感覚で、いじけているのも一緒なのは、ご愛敬ですが。

 ナムジさんが無理矢理セックスをした、スサノオさんの娘スセリさんが、ナムジに惚れてしまうのも…。

 なお、雨宮の歴史的感覚でいうと、スサノオさんと大國主との関係は、果たしてどうなのか、まだ決めかねています。

 「倭国神話」ではなくて「日本国神話」(「古事記」や「日本書紀」)で描かれたスサノオさんがアマテラスさんの弟で同時代人でということが元々の真実なのか、作為なのか。

 「日本国神話」では、スサノオさんはアマテラスさんの弟で、アマテラスさんが「天孫降臨」を命令して、大國主の息子達に「国譲り」を強要するのですから、物語の上ではみんな「同時代人」でなければいけませんが、それが本当なのか。
 
 これから、じっくりと考えていきたいと思います。





雨宮日記 2011年元旦の3 しつこい日記ですが、哀しい深夜労働者は目が覚めてしまい…

2011年01月02日 02時09分48秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 2011年元旦の3 しつこい日記ですが、哀しい深夜労働者は目が覚めてしまい…

 いま草木も眠る丑三つ時の、深夜2時です。
 「地球を呑む」の主人公のようにたっぷり呑んで寝たはずですが、やっぱり目が覚めてしまい…
 またパソコンを付けました。

 なぜか頭の中に、シベリウスの「悲しきワルツ」が鳴り始めました。

 深夜労働がもう身体に染みついているので
 朝まで眠れない悲しきワルツ…です。

 ここまで書いて、すこし別のブログを書くのでお別れです。

 
 元日や 上々吉(じょうじょうきち)の 浅黄空(一茶さん作)

 
 <心新たに 時々つけます 雨宮日記 付録 マイ音楽 ベスト100№1>

 ベストワンは決められません。ベスト100くらいが全部同等ですね。
 ベスト100の第1回は、ショパンさんのピアノ協奏曲第1番にします。
 
 前にも書きましたが、まるでオーケストラがカラオケのように
 バックコーラスをかなでていて、ピアノが哀しい歌を切々と歌い上げる曲です。

 第1楽章で3カ所くらい、ピアノソロが奏でるところや、第2楽章は、
 哀しいからこそ美しい、悲しいからこそ涙をこらえて生きていくような感じで
 生きていること、そのものの美しさを歌っているように思います。

 この前、NHK教育テレビで、今年のショパンコンクール(5年に1回です)の優勝者
 ユリアンナ・アヴデーエワさんとN響のこの曲での共演を放送していました。
 N子さんと2人で、こたつに入ってじっくり見て聞きましが
 25才のロシア人の女性ピアニスト、すごい素敵でしたね。

 バッハさんの神々の音楽のように始まりも終わりもなく永遠を奏でている音楽や
 モーツアルトさんのように、悲しくても楽しくても「ゲド戦記」の竜たちのように「西の空」で踊っている音楽や
 ベートーベンさんのように、挫折や壁を越えて前進する音楽などとは
 同じ音楽でも、全然違いますね。

 善し悪しや、正しいかどうかではなく、好みだけの問題です。
 
 最近、台所にいくと、CDでショパンのノクターンやワルツなどが鳴っていることが多くて
 あ、N子さんも同じ感覚なのかと思うと、少し嬉しくなります。

 (うわ、元旦から、書いてしまった、のろけブログ
  はい、酔っ払ってます。今呑んでいるのは、富士宮市の純米酒「高砂」です。
  かたすな、じゃないですよ。たかさご、です。
  夫婦愛と長寿を言祝ぐ、能の「高砂」については、また別途書きます。)