雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 7月5日(月)夜 里山で「ホタルと星と魂の時間」

2010年07月07日 05時42分11秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 7月5日(月)夜 里山で「ホタルと星と魂の時間」

 夕方、まだ暗くない頃に、おそるおそるN子さんに言いました。
 「もう1週間以上、里山に行ってないよね。まだ、ヘイケたち、生きてるかなあ」
 N子さんは苦笑して
 「智彦くん、今夜、行きたいってこと?」
 「いや、行きたいとか、そういうんじゃないけど、今年も、どうなるか、見届けてあげないと…」
 「まあ、いいわ。間に合うように行きましょうか」
 「うん!」
 だから、N子さん、大好きなんです。

 浜北へ車を走らせる途中で、N子さんに「Uさん(女性です)に電話してみて、来ない?って言ってみて」
 「でも、子どもたちが帰ってきているとかって」
 「どっちでもいいから。子どもたちがもういなくて、ひまだったらで、いいから」
 
 午後8時過ぎに、里山に2人で到着。
 車を降りると、谷間は、小さなヘイケの光りが田んぼの水面の上を低く飛んでいて、源氏とは違って、とても幻想的でした。
 しばらく、2人だけで、ヘイケの光りを楽しみました。

 Uさんが到着、3人で、道路の隅に座り込んで、ヘイケの光りや、谷間の両側の森でまたたく明るい源氏の光りを楽しみました。

 雨が上がったところなので、星空がすごくキレイで、ホタルと星と夜間飛行の3つの光りを見ながら、いろんな話をしました。
 この数ヶ月、いろんなことがあったので、Uさんの家族のことや雨宮の家族のことや、お互いがかかわる集団の話をしました。
 
 田んぼの谷間に向かって、向こうからUさん、N子さん、ぼくと並んで草の上に座り込んでいて、ぼくがいつもの癖で、頭の上の星を見始めたので、UさんとN子さんの対話になって、ぼくはそれを聞きながら、草の上で座っていたのを、だんだんと仰向けになって、草に寝転んでしまいました。
 身体の上、全周180度が、暗い森と、青い星空を見ながら、2人の尊敬する(いや、もっと重いです)、仕える女性の会話を聞いているぼく。
 うわあ、なんていう貴重な、素敵な時間なのだと実感しました。

 「ほら、あれが白鳥座だよ」
 「え?どこ?」
 懐中電灯の光りで、「ほら、この線が、白鳥の翼で」「これが白鳥の尾、デネブで、この線の先が、白鳥の頭のアルビレオ」。
 「あれがこと座、七夕の織り姫。今日は、ことの四辺形が見えるね」
 そういう星座や人間や社会の談義をしながら、ずっと時間が過ぎました。
 
 N子さんが「ほら!白鳥があんなに上まで飛んできたよ!」。
 星が夜空を回転していくのを実感できた、幸せな夜でした。

 これで、白鳥が飛んでいる、夏の天の川まで見れるといいのですが、そこまで望むのは無理でしょうね。

 自然にしろ、社会にしろ、いろんなことが透明になって、誰の目にもわかりやすくなるといいですね。
 現状では、かなり何時間も(あるいはもっと)話をしないと理解できないでしょうね。

 そういう話をして、別れました。
 N子さんは、顔を虫にさされました。
 「智彦くん!、なんで虫に刺されないの!」
 え、それはですね、たぶん、ぼくの方が、お砂糖の摂取も少なくて、体液も甘くなくて、新陳代謝もN子さんより低いから、N子さんよりぼくの方が死に近いから、ではないでしょうか。
 
 

雨宮日記 7月5日(月) 「ドラゴンフライ」を見たN子さん

2010年07月07日 05時26分49秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 7月5日(月) 「ドラゴンフライ」を見たN子さん

 夕方、N子さんが帰ってきました。
 「おかえり」
  「ただいま!中区でドラゴンフライを見たよ!」
 「え?今日は選挙のアナウンサーじゃなかった?」(注釈:ボランテイアの活動です)
 「そうなんだけど。演説していた場所で、大きなトンボが飛んでいたので『あ!ドラゴンフライだ』って思って、たぶん、あれオニヤンマね」
 「演説を聞かないで、何をしてんだか。で、それ、中区のどこ?」
 「それが、アナウンサーで車に乗ってるだけなので、どこかわからないのね。聞いておくわ」
 「ぼくも一緒に、見に行くからね。中区でオニヤンマがいるなんて珍しいかも」
 
 英語で「ドラゴンフライ」と言い、直訳すると「竜が飛ぶ」ですが、日本語では「トンボ」です。
 ル=グウィンさんの「ゲド戦記シリーズ第5巻」が『ドラゴンフライ』という題名で、「帰還」と「アースシーの風」をつなぐ重要な中編「ドラゴンフライ」が掲載されています。
 ここでいう「ドラゴンフライ」は、ウェイ島のあいりあ一族の跡取り娘の名前です。「ドラゴンフライ」は、名前の通り「竜が飛ぶ」ような感じの、細身の娘で、少女でありながら、女性禁制のロークへ向かいます。
 この結末は、『アースシーの風』とも連動していますので、興味のある方は直接読んでください。