雨宮日記 7月5日(月)夜 里山で「ホタルと星と魂の時間」
夕方、まだ暗くない頃に、おそるおそるN子さんに言いました。
「もう1週間以上、里山に行ってないよね。まだ、ヘイケたち、生きてるかなあ」
N子さんは苦笑して
「智彦くん、今夜、行きたいってこと?」
「いや、行きたいとか、そういうんじゃないけど、今年も、どうなるか、見届けてあげないと…」
「まあ、いいわ。間に合うように行きましょうか」
「うん!」
だから、N子さん、大好きなんです。
浜北へ車を走らせる途中で、N子さんに「Uさん(女性です)に電話してみて、来ない?って言ってみて」
「でも、子どもたちが帰ってきているとかって」
「どっちでもいいから。子どもたちがもういなくて、ひまだったらで、いいから」
午後8時過ぎに、里山に2人で到着。
車を降りると、谷間は、小さなヘイケの光りが田んぼの水面の上を低く飛んでいて、源氏とは違って、とても幻想的でした。
しばらく、2人だけで、ヘイケの光りを楽しみました。
Uさんが到着、3人で、道路の隅に座り込んで、ヘイケの光りや、谷間の両側の森でまたたく明るい源氏の光りを楽しみました。
雨が上がったところなので、星空がすごくキレイで、ホタルと星と夜間飛行の3つの光りを見ながら、いろんな話をしました。
この数ヶ月、いろんなことがあったので、Uさんの家族のことや雨宮の家族のことや、お互いがかかわる集団の話をしました。
田んぼの谷間に向かって、向こうからUさん、N子さん、ぼくと並んで草の上に座り込んでいて、ぼくがいつもの癖で、頭の上の星を見始めたので、UさんとN子さんの対話になって、ぼくはそれを聞きながら、草の上で座っていたのを、だんだんと仰向けになって、草に寝転んでしまいました。
身体の上、全周180度が、暗い森と、青い星空を見ながら、2人の尊敬する(いや、もっと重いです)、仕える女性の会話を聞いているぼく。
うわあ、なんていう貴重な、素敵な時間なのだと実感しました。
「ほら、あれが白鳥座だよ」
「え?どこ?」
懐中電灯の光りで、「ほら、この線が、白鳥の翼で」「これが白鳥の尾、デネブで、この線の先が、白鳥の頭のアルビレオ」。
「あれがこと座、七夕の織り姫。今日は、ことの四辺形が見えるね」
そういう星座や人間や社会の談義をしながら、ずっと時間が過ぎました。
N子さんが「ほら!白鳥があんなに上まで飛んできたよ!」。
星が夜空を回転していくのを実感できた、幸せな夜でした。
これで、白鳥が飛んでいる、夏の天の川まで見れるといいのですが、そこまで望むのは無理でしょうね。
自然にしろ、社会にしろ、いろんなことが透明になって、誰の目にもわかりやすくなるといいですね。
現状では、かなり何時間も(あるいはもっと)話をしないと理解できないでしょうね。
そういう話をして、別れました。
N子さんは、顔を虫にさされました。
「智彦くん!、なんで虫に刺されないの!」
え、それはですね、たぶん、ぼくの方が、お砂糖の摂取も少なくて、体液も甘くなくて、新陳代謝もN子さんより低いから、N子さんよりぼくの方が死に近いから、ではないでしょうか。
夕方、まだ暗くない頃に、おそるおそるN子さんに言いました。
「もう1週間以上、里山に行ってないよね。まだ、ヘイケたち、生きてるかなあ」
N子さんは苦笑して
「智彦くん、今夜、行きたいってこと?」
「いや、行きたいとか、そういうんじゃないけど、今年も、どうなるか、見届けてあげないと…」
「まあ、いいわ。間に合うように行きましょうか」
「うん!」
だから、N子さん、大好きなんです。
浜北へ車を走らせる途中で、N子さんに「Uさん(女性です)に電話してみて、来ない?って言ってみて」
「でも、子どもたちが帰ってきているとかって」
「どっちでもいいから。子どもたちがもういなくて、ひまだったらで、いいから」
午後8時過ぎに、里山に2人で到着。
車を降りると、谷間は、小さなヘイケの光りが田んぼの水面の上を低く飛んでいて、源氏とは違って、とても幻想的でした。
しばらく、2人だけで、ヘイケの光りを楽しみました。
Uさんが到着、3人で、道路の隅に座り込んで、ヘイケの光りや、谷間の両側の森でまたたく明るい源氏の光りを楽しみました。
雨が上がったところなので、星空がすごくキレイで、ホタルと星と夜間飛行の3つの光りを見ながら、いろんな話をしました。
この数ヶ月、いろんなことがあったので、Uさんの家族のことや雨宮の家族のことや、お互いがかかわる集団の話をしました。
田んぼの谷間に向かって、向こうからUさん、N子さん、ぼくと並んで草の上に座り込んでいて、ぼくがいつもの癖で、頭の上の星を見始めたので、UさんとN子さんの対話になって、ぼくはそれを聞きながら、草の上で座っていたのを、だんだんと仰向けになって、草に寝転んでしまいました。
身体の上、全周180度が、暗い森と、青い星空を見ながら、2人の尊敬する(いや、もっと重いです)、仕える女性の会話を聞いているぼく。
うわあ、なんていう貴重な、素敵な時間なのだと実感しました。
「ほら、あれが白鳥座だよ」
「え?どこ?」
懐中電灯の光りで、「ほら、この線が、白鳥の翼で」「これが白鳥の尾、デネブで、この線の先が、白鳥の頭のアルビレオ」。
「あれがこと座、七夕の織り姫。今日は、ことの四辺形が見えるね」
そういう星座や人間や社会の談義をしながら、ずっと時間が過ぎました。
N子さんが「ほら!白鳥があんなに上まで飛んできたよ!」。
星が夜空を回転していくのを実感できた、幸せな夜でした。
これで、白鳥が飛んでいる、夏の天の川まで見れるといいのですが、そこまで望むのは無理でしょうね。
自然にしろ、社会にしろ、いろんなことが透明になって、誰の目にもわかりやすくなるといいですね。
現状では、かなり何時間も(あるいはもっと)話をしないと理解できないでしょうね。
そういう話をして、別れました。
N子さんは、顔を虫にさされました。
「智彦くん!、なんで虫に刺されないの!」
え、それはですね、たぶん、ぼくの方が、お砂糖の摂取も少なくて、体液も甘くなくて、新陳代謝もN子さんより低いから、N子さんよりぼくの方が死に近いから、ではないでしょうか。