ドルフィンベルベット

高齢馬のケアと徒然日記

『果つる底なき』

2016年06月16日 12時32分08秒 | 読書日記
ダミ子姉さんに借りた池井戸潤さんの小説。
著者は元銀行員なのですね。
ということで、都市銀行を舞台にしたミステリーです。

金融機関のエグさや組織社会については思っていた通りです。
主人公は融資担当の社員。
同期入社で債権回収の担当だった友人の不審死から、真実の究明に乗り出します。
(独身だから?)組織を恐れることなく突き進むところは爽快です。

融資や債権回収にかかわる事件ですが、融資、とくに手形の話などは難しくてよくわかりませんでした。
ただ、展開が速いのであまり気にならず、とにかく端から人が死んだり(殺されて)襲われたりするのですが、主人公だけは絶対に死なない安心感があります。

最後の方の格闘シーンはあまりイメージがわかず、若干消化不良なところはありますが、面白い小説だったっと思います。
江戸川乱歩賞作品です。
コメント (4)
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