台風がようやく過ぎた今日、運動会がありました。
娘羊は夏休みに手術し、最後の運動会でも、ほとんどの競技には出られません。なので合図係をさせてもらうなど、手伝いを主体に準備を進めてきました。娘羊もそれが自分の役割だとうれしそうに練習をしていました。
何事もなく、大玉ころがしも住み、無事にいくかと思われた、次の棒取り合戦。
突撃してきた赤組の子にぶつかりドスンと座り込んで動けなくなりました。手術をした右足をどうもひねったのか、激痛があるようで、顔も痛みで歪んでいます。私もどうなったのかとハラハラして見守っていたところ、先生に抱えられて救護席に戻ってきました。
本人、かなり痛みがあるらしく、氷で冷やして様子を見ていました。
あんな競技に出さなければ・・・と思っても後の祭り。それを言っても、本人もやる気でいたのにかわいそうで言えません。たとえ本人が出たいと言っても親が禁止していれば・・・と、そうはいっても、こちらは後悔しきりです。ぶつかってきた子だって悪いわけではありません。
しばらくして、救護席に座って膝を冷やしていた娘羊が、ポロポロ泣きだしてしまいました。そのくやしさが伝わってきます。何も出られないから、せめてピストルの合図はしっかりとやりたかったんでしょう。
なんとか娘羊をなぐさめながら、先生方も大丈夫かと、気を使ってくださっていました。
足は結構痛みが強く、歩くのもやっと。
午後から雨が降るとのことで、６年生最後の組み立て体操が早めに始まりました。もちろんこれには最初から娘は出る予定ではありませんでした。
でも最初の掛け声を娘がする予定になっていて、緊張しながらも楽しみに・・・。それもできなくなりました。
娘の横で一緒に同級生の組み立て体操を見ながら、ホロリと涙が出そうになりました。
みんながこうやって練習をしているときに、できない娘はどんな気持ちで見学をしていたんだろう・・・。一緒に出たかっただろうになぁ。膝が良ければ今頃はあのなかでみんなと演技していたのに。
いつも、人一倍やる気まんまんの娘羊です。だからこそ、かわいそうでたまりません。
しばらく冷やしていたところ、少し痛みも引いてきました。先生が励ましてくださり、リレーや競争の合図をすることになりました。
ビっこを引きながらグランドに向かい、それでも一生懸命に鉄砲で合図を打ちました。
しっかり・・・・よくがんばったね。
最後の運動会なのに、参加できなくてもみんなの応援をし、毎日元気にニコニコと練習や準備をしていた娘の気持ちを思いながら、泣けてくる母でした。
残念ながら白組は負け。でもみな、イキイキとした顔をしていました。
そして、息子羊は、お姉ちゃんの分まで張り切りました。
花笠音頭も上手に踊り、リレーも追い抜かれることなく走り、大きい声で応援していました。
お弁当の頃には、だいぶ気持ちも落ち着いてきました。朝５時からから作ったお弁当をみんなで食べました。これで元気がついたかな。
おにぎり、から揚げ、紅茶豚、おでん・・・。それからおやつ。
子供たちが大好きなものをたくさん詰め込んできました。。
そのうちに、娘の足を心配してくれた、仲のいいお友達がたくさん、お菓子を差し入れにきてくれました。
こういうお友達との様子も、初めてみてちょっと嬉しかったです。娘もようやく笑顔になりました。友達ってありがたいですね。
いい学校生活を送っているんだなぁ、良かった良かった、と、感慨深いものがあります。
娘羊の小学生最後の運動会は、思わぬハプニングの連続。
とりあえず今のところは膝だけが心配です。
娘も、家に帰ってから、すぐにアーニカを飲み、シップをし、その後くたびれたのか寝てしまいました。痛みも多少引いたのだと思います。
娘羊が持って帰った運動会の仕事表。６年生のリレーの欄に、
「合図出発 大きな声で！！わたしは出ないから、そのために、がんばる！！」
と書かれていました。これを見て、今回の怪我で上手に合図をできなかったことに、娘の悔しさがよけいに伝わってきました。
こんな風に、親の思いとはうらはらに、いろんなことが起こるのが子育てですね。
自分が代わってあげられたらと、何度も思うことがありました。そしてこれからもきっと何度もあるんでしょうね。後悔ばかりしています。
でもそのたびに、親は、しっかりと気丈に見守るしかなくて。後悔したところで時間が戻るわけじゃない、大切なのはこれからだと、自分に言い聞かせて、そして親として鍛えられてきました。
本人が頑張って耐えているのに、親が弱気ではどうしようもありませんしね。この先、受験やいろんなこと、親が何もしてやれないことがたくさん起こるはずです。
とりあえず、練習から本番までよく頑張った子羊たちに、よくやったねとほめてあげたい気持ちでいっぱいです。