現在は、物が余っている時代です。また、本当はお金も余っている時代です。人類の生産力が発展したことにより、人間は過去のどの時代よりも豊かな時代に暮らしています。しかし、その豊かな時代のゆえに人口増加が起こっていることと、富を分配するシステムがうまく機能していないために、豊かな生産力が富の偏在という形で現れています。こういう時代に、多くの人が幸福に暮らすためには、政治の力が必要です。きっと、人間の知恵は、富のよりよい配分を行う政治を作り出していくと思います。しかし、個人のレベルで言えば、また違った心がけが必要になってきます。それは、新しいものに取り組むということです。
インフレの時代は、富が成長する時代でした。この時代には、既にある技術を前提にして、人よりも速くたくさん手に入れることが自分も社会も豊かにしていくことでした。これは、量の時代と呼べるものです。しかし、デフレの時代には、これまでの豊かな富は成長速度をゆるめ、そのかわりに新しい富の可能性が発見されるようになります。言うなれば、質の時代です。
電気、鉄道、自動車など、現代の生活に欠かすことのできないインフラは、人類の長い歴史から見れば、ごく最近登場したものです。同じように、これまで想像もしなかったような新しいインフラが、これからの時代に生まれてくるはずです。そのひとつは、インターネットという形で既に登場しました。しかし、私たちが予想もしない新しい発見や発明がこれから更に生まれてくると思います。
こういう時代に個人が対応するためには、新しい知識を常に吸収する姿勢を持っていることが必要です。ここで、学習の意味とつながりますが、学習は何のためにするのかと言えば、ひとつには、この新しい知識を吸収する土台を作るためです。現在の学習は、受験に合格するために、受験の教科に絞った勉強をするスタイルになりがちです。しかし、受験に合格することは小さい目標です。大きな目標は、合格したあとに社会に貢献できるような人間になることです。さらに上の学校に入ってからそういうことを考えればいいという人もいるかもしれませんが、物事は出発点のときの心構えがいちばん大切なのです。
学習の目的を現在の社会との関連で考えて、ぜひ大きな目標をもって取り組んで欲しいものです。
インフレの時代は、富が成長する時代でした。この時代には、既にある技術を前提にして、人よりも速くたくさん手に入れることが自分も社会も豊かにしていくことでした。これは、量の時代と呼べるものです。しかし、デフレの時代には、これまでの豊かな富は成長速度をゆるめ、そのかわりに新しい富の可能性が発見されるようになります。言うなれば、質の時代です。
電気、鉄道、自動車など、現代の生活に欠かすことのできないインフラは、人類の長い歴史から見れば、ごく最近登場したものです。同じように、これまで想像もしなかったような新しいインフラが、これからの時代に生まれてくるはずです。そのひとつは、インターネットという形で既に登場しました。しかし、私たちが予想もしない新しい発見や発明がこれから更に生まれてくると思います。
こういう時代に個人が対応するためには、新しい知識を常に吸収する姿勢を持っていることが必要です。ここで、学習の意味とつながりますが、学習は何のためにするのかと言えば、ひとつには、この新しい知識を吸収する土台を作るためです。現在の学習は、受験に合格するために、受験の教科に絞った勉強をするスタイルになりがちです。しかし、受験に合格することは小さい目標です。大きな目標は、合格したあとに社会に貢献できるような人間になることです。さらに上の学校に入ってからそういうことを考えればいいという人もいるかもしれませんが、物事は出発点のときの心構えがいちばん大切なのです。
学習の目的を現在の社会との関連で考えて、ぜひ大きな目標をもって取り組んで欲しいものです。