いきなりですが、よほど人の道に外れたとんでもない親以外、我が子の幸せを望まない親はいません。できればつらい目にあわず、友達にも恵まれて、楽しく成功した人生を送ってほしいと願っています。そしてそのために、いろいろな努力を惜しみません。
ただ、問題は、その親の行動が、いつも正しいとは限らないことです。子供の将来を思うあまり、実際は大変苦しい状態に子供を追い込むことがあります。遊ぶヒマもなく塾やおけい . . . 本文を読む
志望理由書と自己推薦書の違いは何かということをときどき聞かれます。違いはありません。要するに、学校側は、いろいろ書かせて、その人のことを知りたいということですから、志望理由書は理由書らしく、自己推薦書は推薦書らしく書いてあればいいのです。
しかし、書き方の形式がないと書きにくいと思うので、次のようなスタイルで書くことをすすめています。
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『限られた人生で、大事なことは「何をするか」ではなく、「何をしないか」である。』という一文があります。
私達現代人はあまりにも忙しすぎて、「何をしないか」と考える以前に「何をするか」ということの方を考えてしまいがちです。「何をするか」というより、「何をしないといけないか」と言った方がいいかもしれません。今日は何をしなければならないか、何を優先して片付けなければいけないか、朝起きてから夜寝るまでず . . . 本文を読む
私は、若いころに比べるとかなり遅読になっています。途切れ途切れに読むからかもしれません。そのせいか、文芸書を読むことが減り、実用書や論説文を読むことが多くなりました。(長文に疲れる年齢になったのかもしれません)しかし、夢中になれる本に出会うとうれしくてたまらないのは、本の種別を問わないのですね。先日も、初めて知ったことがらに「目からうろこ」のうれしさを体験しました。「なぜ、物は落ちるのか」という考 . . . 本文を読む
ノーベルはダイナマイトの発明や、石油のパイプラインの開発で巨万の富を蓄えた人物です。けれども、彼は巨額の財産を自分や家族のために使うのではなく、人類の発展に貢献した人たちに賞金として与えることを遺言に残しました。ノーベルは後の人のために、なにかをしようと思ったのです。
先日、「ミス・ポター」という映画が公開ました。ミス・ポターとは『ピーターラビット』の絵本を描いたビアトリクス・ポターのことです。 . . . 本文を読む
チョット以前ですが、テレビで7坪の土地に家を建てるという番組を見ました。東京都内の7坪の土地です。敷地は約15坪なのですが、建ぺい率の関係で半分の7坪の土地でなければ建てられないのだそうです。7坪というと、ワゴン車が一台駐車できるくらいの土地だそうですが、この土地にどうやって家を建てるのか、私はつい興味津々で見入ってしまいました。
この土地は、三方を家で囲まれており、高さも10メートルでないとい . . . 本文を読む
子どもたちの中には、クラブ活動や習い事などに一所懸命頑張っている子がいます。サッカーやピアノ、ダンスに野球など、上手な人を見ると、あんなふうになりたい、少しでも近づきたい、と憧れることもあるでしょう。上手な人を見てこそ、自分も努力しよう、進歩しようと頑張れるのです。自分より上の人がいる、尊敬できる人がいる、ということを知ることは、素晴らしいことです。
実は、作文もそれと同じです。しかし、作文の場 . . . 本文を読む
「せんせー。『洋食』ってなに?」小説文の読解の授業をしていて、順番に音読をさせている時のことです。課題の文章は少し古い時代設定のお話でした。「え? 洋風の料理のことやで。」知らへんのかあ?と、少し意外に感じながら答えました。
「洋風って?」と、まだまだ不審げな表情です。「カレーとか、オムライスとか、スパゲッティーとか・・・。」例を挙げながら、私ははっと気づきました。こういったメニューは、目の前の . . . 本文を読む
だいぶ以前ですが、朝日新聞に興味深い記事が掲載されました。お読みになった方もいらっしゃるかとは思いますが、アップします。筆者は奥村潤子さんという方で、現在、日本赤十字豊田看護大学の教授をされています。(以下、引用)
病院でけらけら笑う看護師がいたら、患者や付添い人はどう思うだろうか。「患者が苦しんでいるのに何と不謹慎な」。実際私が看護学生のころもそうだった。しかし、いま、笑いは病院に必要とされて . . . 本文を読む
奈良公園には、シカがいます。そのシカによって、いろいろな問題があるはずですが、不思議とシカの放し飼いはやめようという声は上がりません。既に、歴史的な伝統があるからです。ヨーロッパの公園には、放し飼いのリスがいて、人になれているところがあります。これも、いろいろな弊害があるはずですが、だれも文句を言いません。日本人はツバメを大事にするので、家の軒先にツバメが巣を作ります。これも、もちろんフン害などが . . . 本文を読む
低学年の子が書いた作文を見ると、いろいろ直せそうなところがたくさんあります。そこで、大人(親や先生)が直してあげると、すぐにうまくなります。しかし、直して上手にする方法は、一見成果が上がるように見えますが、いくつかの問題があります。
第一は、直して上手にできるようなところは、年齢が上がれば自然に直るようになるものがほとんどだということです。例えば、「わ」と「は」の区別などは、小学校中学年になれば . . . 本文を読む
11月1日より阪急電車にシルバーシートが復活しました。先日、その阪急電車でのこと。所用で梅田行きに乗っていました。乗り始めの車内はすいていて、席が3分の2以上は空いていたでしょうか。私は長い座席の真ん中あたり、ドアからはいちばん遠いところに座りました。車両のはじっこの席に一人、手鏡を見ながらお化粧をしている二十歳くらいの女性がいました。それはまあ、これでもかというくらいまつげを長くながーく仕上げて . . . 本文を読む
「どうしてわたしたちは文章を書くのでしょう?」そんなこと、あらたまって考えたことがないという人もいるでしょうね。なかには書きたいことがあるから、伝えたいことがあるから、といっぱい理由をあげられる人もいるかもしれません。私が一つだけその理由をあげるとしたら「読む人がいるから」と答えます「なんだそりゃ」と思われるかもしれません。「だれにも読まれない文章もある」と反論する人もいそうです。
日記やメモな . . . 本文を読む
「あなたは鈍感(どんかん)な人だねえ…。」だれかにこう言われたら、どう思いますか? 「なんて失礼なことを言うんだ」と怒る人もいるでしょう。「うう。その通りだけど、そんなふうに言わなくてもいいじゃないか・・・」と落ち込む場合もあるでしょう。誰だって、いやな気分になることはまちがいありません。
ところが、考え方を変えると、こうなります。
AさんとBさんのうでに蚊(か)がとまりました。Aさんはすぐに気 . . . 本文を読む
「ワガママ」とか「ジコチュー」というのは、いけないものの代表のように言われています。誰かのことを指して、「あいつはワガママだから」と言われたら、まずは好かれているとは思えません。では、まったく「ワガママ」や「ジコチュー」といわれない人が「いい人」なんでしょうか。そういう人を、めざしていくべきなんでしょうか。
答えは、「NO」なんですね。まったく誰からも「ワガママ」とも「ジコチュー」とも思われない . . . 本文を読む