蛍が見られる時期が今年も来て、過ぎていきました。みなさんは蛍を見たことがありますか?蛍は清流にしかいません。絹糸をつくる蚕という蛾の幼虫がいますが、この蚕は桑の葉しか食べません。それと同じように、蛍は幼虫時代に「かわにな」という虫しか食べないのです。この「かわにな」が清流にしかいないため、ほたるも清流に生息しているとのこと。
日本人は、ずっと昔からほたるの美しい輝きに心をよせてきました。平安時代 . . . 本文を読む
いいものを作るには、アイデアとテクニックの両方が必要。これは作文でも同じ。アイデアとは、書く中身のこと。何を書こうかと頭の中でもやもやとしているもののことです。テクニックは、もやもやを文章という見える形にする方法のこと。どちらも欠かせない大事なものですが、さらにアイデアとテクニックの両方に関わってくるもので忘れてはならないものに道具があります。
作文の道具って何だと思います。鉛筆と紙?確かにそれ . . . 本文を読む
人間の言葉が不思議なのは、自然界にないものを作り出すことができる点です。
普通、動物たちは言葉を持たないので、仲間どうしのコミュニケーションを一種のテレパシーのようなもので行っています。オオカミが協力して獲物を追いかけるときなどがそうです。人間のように、「おい、おまえはあっちへ行け。おれはこっちに行くから」などという言葉は使わずに、お互いにピピピと相手の考えていることを自分も同じように感じなが . . . 本文を読む
夏本番。登校日毎に3冊の本を抱えて帰ってはせっせと読んでいました。縁側の東風の抜けるところに座布団を丸め、ゴロンと横になって。目と鼻の先にひまわりの花が揺れていました。夏が来ると、あのなにものにも束縛されない自由の時間を思い出します。それは小さな一時ですが、今思うとホントに穏やかな日々でした。
ここは、そんなやすらのぎの一時へ誘う本たちを上げました。夏の読書感想文の参考図書としてご利用下さい。子 . . . 本文を読む
体の細胞は、常に新陳代謝をしています。新陳代謝の期間は場所によって異なり、皮膚は約1ヶ月、筋肉は2ヶ月、骨は3ヶ月と言われています。爪を怪我すると、その怪我のあとが根元からだんだんと先の方へ移動していきます。根元から先端まで行く期間が約6ヶ月と言われ流ことを考えれば、人間の体全体も、約6ヶ月ですべて新しく生まれ変わると言っていいのかもしれません。
ところで、脳は新陳代謝をしません。脳の細胞は生ま . . . 本文を読む
以前、某中学・高校の文化祭に行ったことがあります。その時、ひとつ気付いたことがありました。それは、その学校の生徒の接客のうまさです。全員が全員というわけではないのですが、大人としっかり会話ができる子をが多く見受けることができました。
ふつう思春期の男の子にとって、大人は総じて応対するのが面倒くさい存在です。ましてや、つまらない質問などされたら、「うざい」の一言につきるでしょう。しかし、彼らは丁寧 . . . 本文を読む
読みやすい文章を書く人の文の長さの平均は40-45字です。文の長さの平均が短い人は、文章を書くときにあまり深く考えていません。ですから、小学生の文章では、文の長さの平均が自然に短くなります。もちろん、これがよくないというのではありません。生活作文などの事実中心の文章では、文の長さは自然に短くなるからです。
哲学者の書く文章などでは、文の長さの平均が60字前後になることがあります。密度の濃さを感 . . . 本文を読む
私は、この日記に「どんなことを書こうかな」と考えているときがとても好きです。だから、そんな楽しみの時間を1日の終わりにとっておいてイメージします。
1日目は、たいていそのまま、ものになりません。…(+_+)。2日目は、必殺ツールであるメモを取り出します。メモといっても頭の中。このメモは2枚あって、1枚目には「絶対に書きたいこと」、2枚目には「思いついたこと」がこまかくメモされています。つまり、1 . . . 本文を読む
いささか使い古されたシチュエーションですが、
先日、角川文庫を読んでいたら、“『青春』とは、いきなりホームランに憧れるものである”と書かれたしおりが折り込まれていました。ほほぅ、うまいこと言うなァ……。
たとえば、野球をテレビでは見たことがあるけれど、やったことがない、としましょう。かっこいいなぁ、やってみたいなぁ、と思ったとしたら、初めてバッターボックスに立ったときには、ホームランをイメージ . . . 本文を読む
みなさんの周りでは、今、なんの花が咲いていますか?梅雨時ですからもちろんアジサイ・クチナシ…。北海道では、五月にやっとサクラが咲き、それと同時にウメやチューリップなどいろんな花がいっせいに開き始めるということですが、梅雨がないこの時期、どんな花が咲いていることでしょう。
ところで、このサクラですが、本州のものと北海道のものとでは少し違うようです。北海道のサクラの花は少なめで、ピンクの色が濃く、な . . . 本文を読む
「おはよう!」と、とび起きて一番に時計を見る人。朝ごはんを食べながら、時間が気になる人。雨にぬれた淡(あわい)い色のアジサイの花に見とれ、ハッと急ぎ足で通り過ぎて行く人。約束の時間を守る大切さを知っている人。人はいつも時間を気にしてすごしています。
6月10日は「時の記念日」でした。くわしく知らないので、よい機会だと思い調べてみました。抜書きしましたが、調べるっておもしろいです。西暦671年,天 . . . 本文を読む
私は中学生のころ、美術部でしたが、例えば木を描くとすると、皆さんはどうやって色を塗りますか。何色を使いますか。木=茶色と思うかもしれません。でも、よーく見てください。木は茶色だけではないのです。赤い色も青い色も黄色い色も緑の色も含まれている。いろいろな色が微妙に溶け合って、木の色を作り出しているのです。色の割合によって、その木だけが持つ表情が作り出せます。木だけではありません。自然界にある物全てが . . . 本文を読む
「私にできることは、なんだろう。」(地球市民村編 ascom)春休みに私が感銘を受けた一冊です。この本は、環境・平和・国際協力など、日頃頭の片隅で気になってはいるけれど、忘れがちなことについて、世界の現状を教えてくれます。また、今後の問題についても。今の自分にできることは何かを考えるきっかけにもなります。平凡だと思う毎日がなんて恵まれたものなのだろうと感謝の気持ちでいっぱいになるはずです。
その . . . 本文を読む
とてもとても美しい夕日を見ました。この美しさをどう文に表しましょうか。今年はじめての雪を見ました。この雪を書きあらわすのに、一番ぴったりの言葉はなんでしょう。文を書くとき、いちばん楽しくいちばん苦労する瞬間です。
いろんな人がぴったりの言葉を一生懸命考え、工夫をこらしてきました。たとえば、太宰治の「千代女」という短い小説に、こんな一節があります。主人公の女の子に、作文を教えている先生の言葉です。 . . . 本文を読む
【国際学習到達度調査(PISA2000/2003 ※PISAの調査は高校1年生を対象にした調査)】がきっかけとなり、日本の高校生の『読解力』低下が話題になったことを記憶されている方も多いのではないでしょうか。さらに、PISA調査では、日本の高校生の『読解力』調査の平均得点が2000年の8位(522点)から2003年では14位(498点)に低下していました。しかし、2000年の調査では、こうした学力 . . . 本文を読む