自称「一般的な会社員」

どこにでもいる、一般的な会社員の日常

1月23日

2017-01-23 | Weblog
人生(ほぼ)初の海外旅行、バリ島に行ってきました。3日目。

今日は6時過ぎに起床。早いよ…。ツアーの集合時間が8時だから仕方がない。身だしなみを整えて、朝食へ。今日は屋内のお食事会場にしました。いやー、エアコンがついているって快適。メニューは昨日の会場とさほど変わらない。こっちのほうが若干多いかな。和食コーナーもあったけど、白米、味噌汁、太巻き(謎の野菜巻き)、漬物と言ったラインアップ。やっぱり洋食が中心。

朝が早いせいか、若干の体調不良で食欲もあまりない。そうだ、昨日は米粉麺を食べたけど、今日は卵麺を食べよう。麺類でサッパリしよう。いやー、全っ然美味しくない。スープは昨日と同じだから美味しいんだけど、麺がネチョネチョ。茹ですぎ?茹で不足?ガッカリだよ。今日の当たりはバナナスムージーでした。

8時にロビーでガイドさんと待ち合わせ。今日はHISのツアーなので、アルサさんじゃないよ。ワンさんと言うらしい。30代前半くらいかな。若そうで明るい感じ。ドライバーはめっちゃいかついおっさん。逆らったら殺されそう。

まずは民族舞踊であるバロンダンスの鑑賞。劇場までの移動の車内で、自己紹介からの雑談。事前にアルサさんから聞いていた情報がめっちゃ多く、なんか気を遣う。しかし、朝のバリは初めてでちょっと新鮮。通勤時間帯をちょっと過ぎたくらいらしいけど、バイクの量が半端ねぇ。通勤で2人乗りとか、ちょっと謎。家族を送ってから自分も仕事に行くのか、途中で同僚を拾ったのか。とりあえずヘルメットしようぜ。

ガ「道はいつもこんな感じです。交通事故がいっぱいおきてます」
ア「そうなんですねー(前に聞いたなぁ)」
ガ「バリではスピード違反がありません」
ア「え?なんで?」
ガ「最高速度がないんです」
ア「そういえば、そういう標識がない!」

新しい発見。そしてそれでいいのか、バリ。

ガ「道路が思っていたよりも空いていたので、ちょっと時間があるんです」
ア「はぁ」
ガ「このまま劇場に行って待つか、布工場の見学をするか、どっちがいいですか」

あー、コレ、ネットで調べたヤツや。高いお土産買わされるヤツや。でも待つのも暇なので布工場へ。工場と言っても、見られるのは1部屋だけ。そこでおじさんとおばさんが布を織って色付けしてた。見る価値なし。そしてそのままお土産売り場へご案内。Tシャツやらスカーフやら、織物を中心に品ぞろえはなかなか豊富。値段的にも、免税店とかに比べると安いので、自分用と身内用にいくつかお買い上げ。

その後、目的のバロンダンス。簡単に言えば、王子と死神による善と悪の戦い。バリ島かヒンズー教か忘れたけど、物事は全て表裏一体で、どちらかのみということはないという思想らしく、この物語の結末も決着がつかずに終わる。民族舞踊が見たかったので満足ですが、内容的にはイマイチ。超ダレる。物語的にどうでも良さそうな部分が長く、盛り上がるところが短い。今朝からの若干の体調不良と暑さが相まって、気持ち悪くなってきた。

そう、今日暑いんだよ。汗ダラダラだよ。ようやく南国って感じになってきました。バロンダンスが終わって、トイレに行って衝撃を受けた。学校の流しあるじゃん、蛇口がいっぱい付いてるヤツ。アレに仕切りを付けただけって感じ。嫁曰く、女性トイレもショッキングだったらしいよ。むしろこれがバリクオリティなんだろうけど。

次は銀細工の工場。流れは完全に織物と一緒。見学は1部屋で、銀を溶かしているお兄ちゃんと指輪を作っているおっちゃんを見るだけ。さっきも思ったけど、これは作業部屋であって工場ではない。そしてまたお土産売り場へご案内。銀細工なんて、欲しいもの無いわ。バリのお守りは銀細工だけど、昨日買っちゃったし。すぐに帰るのも悪いので、ゆっくり売り場を一周して撤退。

その次は雑貨屋。お土産ばかりやな。面白いものもちょっとあったけど、欲しいものは大概買い終わってるし。嫁がランチョンマットを買って終了。

次は遺跡であるゴア・ガジャ。16世紀ごろに作られたと思われ、その後忘れ去られて1950年代に再発見されたそうな。だいぶ整備されているけど、沐浴場と洞窟と積んである石は当時のままだそうな。積んである石はよくわからんけど、沐浴場と洞窟は結構装飾が凝っている。沐浴場は男性用と女性用に分かれており、沐浴に使う水は近くの湧き水。岩から湧き出ていて、岩を掘った水道で沐浴場まで水をひいてる。これも当時のままというのだからすごい。湧水量はかなり減ったそうです。周りを見渡すと、木々が鬱蒼としていてジャングルっぽい感じ。入口付近はお店が並んでいて、若干仲見世通り感がある。ガイドさん曰く、お土産は質が悪いから注意とのこと。

洞窟は、中に籠もってお祈りだか瞑想だかをする場所。入口はさっきのバロンダンスに出た死神が変身した、悪魔の顔をかたどっている。口から入るのかよ。中は真っ暗。そしてかなり蒸し暑い。こういうところって、温度が一定で夏涼しく冬暖かい的な感じじゃないの?湿気がまとわりつく感じ。祈祷用のスペースや就寝スペースが彫ってあるけど、どこも狭い。いやー、修行僧は大変だわ。

これで午前は終了。ランチ会場は、念願のキンタマーニ高原です。キンタマーニですよ、キンタマ。北上しながら観光していたとはいえ、高原までは1時間ほど車を走らせます。途中で集落を通過したりするのですが、これが超田舎道。すれ違いもやっとって感じの道で、観光バスを追い越そうとするウチの車。そりゃ無茶だよ。何回かチャレンジして、抜き去ったけど。もうね、超運転荒い。加減速もハンドルきるのも急で、車は揺れまくり。嫁は青い顔してました。そりゃ早く着いた方が運転手は休憩時間取れるけどさ…。さらに天気が怪しい。進行方向にはどす黒い雲。あー、雲があるなーと思ったら、土砂降り。オワタ\(^o^)/

無事にキンタマーニに到着。着くころには雨が上がり、青空も顔を見せています。いやー、ホント天気に恵まれるな。でも寒い。気温は20℃ないくらいかなぁ。不覚にも長袖を車に置いてきてしまった。雨上がりのせいか、視界はクッキリ。バトゥール山とバトゥール湖がキレイに見える。残念ながらアグン山は雲の中だけど、外輪山は良く見えるので、なかなかの絶景。バトゥール山はすごくキレイな形をしていて、めっちゃ登りたい!

でもバトゥール山は活火山で、17年前に噴火しているんだって。怖いね。山肌は草が生えている緑と、固まった溶岩でマーブルというか縞というか。麓の湖岸には集落がいっぱい。温泉も湧いているんだって。また噴火したらどうするんだろう…。

嫁「あの黒いところ、溶岩なんだね。雲で影っているのかと思った」

草原が日陰でであんなに黒くなるかよ!って思ったね。

ア「草原が日陰でであんなに黒くなるかよ!」

口に出ちゃったね。ひとしきり景色を満喫したので、ご飯にしましょう。景色の良いテラス席に惹かれましたが、あまりに寒いので建物の中で頂きましょう。メニューはインドネシア料理のバイキングとなっており、ツアー代金に含まれております。が、ここでも飲み物は別料金。まぁ、1杯くらい頼んであげましょう。

お味は、可もなく不可もなく。食べられなくないけど、美味しいとは思わない。ミーゴレン、明らかにインスタントだし。一通り味わったところで打ち止めに。ここのところ1日2食だったし、問題ないやろ。コーヒーもレモングラスティーも薄いな、おい。ここは景色を楽しむところだと割り切ろうね。

続いてはライステラス。道中でも結構いい感じの農園がチラホラ。運転が荒いからキレイに写真を撮れなかったのが残念。30分ちょいくらいで到着。めっちゃ混んでるな。確かに立派だけど、思ったよりギュッとした感じ。小さくまとまっちゃってるんだよ。写真を見る限り、別のライステラスのほうが壮大だったかな。まぁ、そっちは遠いから行けないけど。良く見ると、外国人が散策している。

ガ「トレッキングツアーもあるんですよ。2時間くらいかな。今日は見るだけですけど」

おー、この近辺を散策できるなら結構面白そう。とはいえ、そんな時間を取れるわけもなく、見れただけでも良しとしようね。なんかドローン飛んでるけど。20分くらいで強制切り上げ。

次はウブド散策です。ウブドは内陸の繁華街?宿泊地も多いしね。市場があって、客引きが半端ないらしいよ。王宮もあるし、意外と時間がつぶれそう。初日にルアックコーヒーを飲まなかったら、ここで飲む予定だったんだけどね。

ガ「市場は押し売りに弱い人は行かない方がいいですよ」
嫁「あ、ウチだめだ」
ガ「では17時15分前に集合です」

まずは王宮を見学。寺院と同じく、立ち入り制限が厳しくてあまり見るところなし。装飾が凝っているようなところは中国人が占拠していて写真撮れないし。15分くらいで撤収。市場は怖くて入れないので、その横の道を散策。ブランドショップもあれば、胡散臭いお店もあり、なかなかに飽きない。そこそこツアーカウンターみたいなのがあったな。エレファントライドとか、ラフティングとか。面白そうだったのがバギー。山間部を爆走出来るっぽい。いつかやってみたい。明確な目的があるわけでもないので、30分くらいで結局飽きる。嫁の提案でコンビニに入ってみることにしました。

バリでよく見るコンビニは、モスバーガーにそっくりなロゴのMini martと、alfa mart、coco mart、そしてCircle
K。Circle
Kは、あのサークルK。日本で消えつつあるロゴが、そこかしこにあるよ。最初、サークルKが何故かローソンとして上陸。いろんな問題で1年で撤退して、サークルKとして再上陸。爆発的に流行って、今に至るらしい。

最初に入ったのはサークルK。本当に普通のコンビニ。お菓子や飲料、生活用品や、場所柄お土産も置いていたな。残念ながら、とろける窯出しプリンは無かった。そう言えば、ホットスナックも無かった。持ち帰りのコーヒーもあったけど、若干胡散臭いのスルー。大概、どのコンビニにも店先にテーブルとイスが置いてあるから、そこで飲むのかな。特に欲しいものもないので、退散。

次に入ったのはMini
mart。うん、まぁコンビニだよね。サークルKと同じ商品でも、値段が違うのが面白い。コンビニ=定価っていうのは日本だけなのかな。せっかくなので、お菓子をちょっと購入。レジの人が何言っているのか、サッパリわからなかったよ。

これでやることがなくなりました。嫁が『ガイドブック見たい』とか言い出しましたが、こんなところで広げたら、客引きに捕まって死ぬことは明確。いったん王宮に戻って、中に入ってから確認しようと、何とか嫁を説き伏せました。王宮の中には現地の人はほとんどいませんでしたからね。

王宮に向かう途中で、ポツポツと雨が降り出す。やばい、来るぞ。予定変更で、カフェで時間を潰すことで合意。カフェもいろいろあるので迷っちゃうね。オシャレなバーっぽいところは白人系がいっぱいいて場違い感があるし、地元なお店に入る勇気は(お腹の心配的な意味で)ない。迷っているうちに雨はポツポツからボタボタに変わり、ちょっとヤバそう。そこそこキレイめなお店に飛び込みました。オーダーしている間に、外は豪雨。どれくらいって、日本だとゲリラ豪雨って言われるくらい。間一髪だったわ。

私がオーダーしたのはスプライト。バリでは至る所にスプライトがあり、一番無難な飲料。コカ・コーラが強いらしく、ペプシはほとんど見なかったね。コーラよりスプライトのほうがサッパリしているイメージなので、行きの飛行機から始まり、バリを出るまで飲みまくったよ。嫁に糖尿になると警告されるくらい。

ア「えーあー、スプライトで」
店「Bottle or Can?」
ア「え?え?」
店「Bottle or Can?」
ア「あ、缶で」

基本、1回では聞き取れません。瓶でも缶でもいいんですけど、なんとなく缶のほうが衛生的な気がした。缶なら英語も日本語も発音同じだし。そして運ばれてくる缶と、氷の入ったグラス。ガイドブックには『現地の水には気を付けろ。出来るなら歯を磨くのもミネラルウォーターを使え。お店の氷もヤバいからNo
Iceで頼め』って書いてあった。ぐぬぬ、このグラスは使っていいものか…。

嫁「このくらいキレイな店なら大丈夫でしょ」

嫁を信じた。結果、大丈夫だった。外は相変わらずの大雨。傘を持っていない観光客が、ずぶ濡れで歩いているよ。現地の子も、全身ビッシャビシャでバイクに乗っていたりする。大半はカッパを着ているけどね。若い女の子の2人乗り(当然ノーヘル)で、Tシャツビシャビシャだったのは、もはやエロさではなく哀愁を感じた。

30分ほど経ちましたが、雨は止まず。若干弱くなった気はするけど。集合時間が近いので、諦めて出発。嫁は折りたたみ傘、私は折りたたみ傘+レインウェア。今日はハーフパンツとサンダルで正解だったわ。水しぶきで膝までビッショリ。足元は結構深い水たまりでグシャグシャ。道路状況が悪いから水たまりだらけで、その水たまりは泥だらけ。若干潔癖気味な私には絶望的。早々にいろいろと諦めました。そうやって足元ばかり気にしていると、頭上に罠が待ち受けております。雨どいが壊れていて放水状態なお店がチラホラ。折りたたみ傘ではその水圧に耐えられません。私はレインウェアを着ていたからいいけど、嫁は背中がびしょ濡れ。ドンマイ。

やっとの思いで集合場所の広場に着いたら、ガイドが『え?もう来たの?』って顔をしてました。つーか言われました。どうやら17時15分前というのは、16時45分ではなく、17時10分くらいのこと指していたようです。『雨じゃなかったら王宮を案内しようと思ったんですけどね』と言われましたが、さっき見てきたからいいよ。

車が来るまでやることがない。ダジャレじゃないよ。周りを見渡すと、そこそこカオス。現地の人と思わしき人がトウモロコシ食べてるけど、葉っぱとか筋とか食べこぼしとかが全部足に落ちてますけど。サンダルだから、足の甲がトウモロコシまみれですけど。別の人は観光客向けにカッパを販売。売り手も同じカッパを着ているけど、ボロボロなので逆効果ではないのか。着てる観光客いるけど。使い捨てか。中国人はお土産広げて整理しているし、パンツ見えそうなスカート穿いたり胸が見えそうなシャツ着てるし。そういうのは若くて可愛い子が着てくれないかな。

嫁「でも見ちゃうんでしょ」
ア「男の悲しいサガですよ」

30分くらいボーっとして、出発。雨はだいぶ小降りに。1時間くらいでやむことが多いらしい。

ガ「どうします?だいぶ時間が早いですが、このまま劇場行きますか?それともどこか寄りますか」
ア「劇場直行で」

これ以上、いらんお土産見ても仕方がない。そしてこのガイドは意外と商魂たくましく、車内でも『帰りの日はどうしますか?飛行機までの時間、こういうパッケージはどうですか』とオプションツアーを勧めてくる。いらんっちゅーに。

1時間くらいで劇場に到着。開演まで30分以上あるけど、中で暇つぶし。今度見るのはケチャという民族舞踊。バリ舞踊と言えばこっちのほうが有名っぽい。朝見たバロンダンスは民族楽器で盛り上げるのに対して、ケチャはボイパというか、モブの声で盛り上げる感じ。『サルに扮した約50人の男性の「チャッチャッチャッ」という大合唱で物語は進みます』って書いてあるけど、30人くらいしかいないんですが。物語はともかく、舞踊自体は独特で結構面白い。が、それ以上に演者たちが気になって仕方がない。

嫁「あのおじさん、さっきから背中掻いてる。よっぽど痒いんだね」
ア「あそこの少年たち、悪ふざけしているのか、そういう踊りなのか…」

いやいや、この踊りの演者はトランス状態になるんとちゃうんかい。雑念ありまくりじゃん。ケチャが終わると、今度は少女2人の舞踊。『少女たちはトランス状態で、不思議と目をつむっていても常に踊りが一致しています』って書いてあるけど、練習すればそういうもんじゃないですかね。

次は少年が火の上で踊るらしい。『トランス状態になっているので火の熱さを感じない』んだって。どんだけトランスが好きなんだよ。ファイファン6のティナかよ。しかも出てきたのは、どうみてもおっさんだよ。腹出てるよ。燃える椰子の実の上で踊るって書いてあるけど、私には燃えている椰子の実を蹴散らかしているようにしか見えないよ。燃えた実が飛んできそうで怖いんですけど。そんなこんなで終了。後ろに座っていたジャパニーズがうるさかったけど、悪くはなかった。バロンダンスよりこっちのほうがだれなかったよ。

あとはご飯を食べて終了。夕飯はシーフードバーベキューって書いてありました。インドネシア風の浜焼き的なものを想像していましたが、シーフードグリルでした。イカとエビの串焼きと焼き魚を、いろんなタレに付けて食べる。それにナシゴレンとミーゴレンが付いてくる。味は全てにおいて並。そしてドリンクはやっぱり別料金。でもお店は結構キレイで、人が少なくて静か。バーベキューって書いてあったからもっとゴチャゴチャしているかと思ったから、うれしい誤算。しかし、全体的に並。インドネシア料理ってもっとクセがあって食べづらいと思っていたので、めっちゃ褒め言葉ですよ。

21時過ぎくらいにホテルに到着。ガイドさんたちは挨拶もそこそこにサッサと帰っていきました。うむ、ビジネスライク。部屋に戻ったところで、どっと疲れが出てきました。荷物を片づけて、また風呂で四苦八苦して、バタンキュー。いろいろ見れて楽しかったけど、さすがに疲れた…。そのおかげで、観光はこれでほぼ終了。明日からはのんびり過ごす予定。のんびりの前に、ホテルの移動が待っているけどね。