自称「一般的な会社員」

どこにでもいる、一般的な会社員の日常

1月19日

2017-01-19 | Weblog
人生(ほぼ)初の海外旅行、バリ島に行ってきました。1日目。ほぼなのは、小学生のころに親父の社員旅行でハワイに行ったことがあるのと、仕事では上海に行ったことがあるから。パスポートは既に3冊目だぜ。

朝5時、起床。昨晩ギリギリまで荷物の整理をしていたので、非常に眠い。日本は初冬だけど、バリは常夏。体温調節をしやすいように、薄着の重ね着で出発。

成田空港へは、横浜からNEX(成田エクスプレス)で移動。高速バスでも良かったが、嫁の『遅れるとイヤ』の一言で電車に。なんでもない休日の朝っぱらなんて道路混まないよ…と思ったけど、言うと怒られるのでやめておきました。しかし、電車遅延。電車も遅れるじゃねーか!線路に人が立ち入ったそうです。朝まで飲んでた酔っ払いがフラフラ入ったか、痴漢が線路を逃亡したか。クソ寒い中、ホームでひたすら待つ。こんなことなら、ちゃんとした防寒で来ればよかった…。しかし、我々日本人はいいけど、日本語がわからない外国人は大変だよなぁ、なんで遅れているのかとかよくわからないだろうし。

15分ほど遅れて、NEX到着。前席の外国人が、断りもなくリクライニングを全開にしたことにイラッ☆としたけど、海外の文化はこうなのかもしれん。そこそこ快適に成田空港に到着。15分遅れは変わらないけど、出発まで2時間以上あるし。と思ったら、時間変更で10分早く飛ぶのか。飛行機って早まることもあるのね。それでも2時間以上あるんですけどね。どんだけ早く着くんだよ。

ツアーカウンターでeチケットを受け取り、超混雑しているエコノミーカウンターの横のビジネスクラス専用カウンターでチェックイン。ビジネスクラスすげぇ。手荷物検査と出国検査を終えて、専用ラウンジで時間潰し。さすがビジネスクラス、ラウンジもすごい。クレカのラウンジと違って広々としているし、人が少ないから静か。軽食もあるし、アルコールも飲み放題。プレモルと乾き物で、だいぶ気持ちよくなっちゃったよ。

そして搭乗。既にエコノミーの搭乗も始まっていたけど、ビジネスクラスはエコノミーの列の横からサクッと搭乗。いやー、素晴らしい。そしてビジネスクラスは当然席が違う。エコノミー4~6席分で1席だからね。横は1列で4席、縦はフルフラットになるから170cmちょい。高さはエコノミーと同じだけど、頭上の手荷物入れは1~2人で1つ。スッカスカだよ。そりゃたけーわ…。一部補修でガムテープを使っているところはご愛嬌。日本の航空会社では考えられんね。

フライトは10分早まったはずが、滑走路混雑のせいか、結局予定時間どおりに出発。離陸時の加速は、やっぱりヤージーのインプレッサのほうがすごいな。離陸後はしばらく気流が悪いようで、めっちゃ揺れる。やばい、楽しいけど酔いそう。既にお酒には酔っているんですけどね。酔いのおかげでなおさら酔いそうだよ。

機内で致命的だったのは、大して見たい映画がなかったこと。到着までの6時間59分、どうやって時間を潰せと言うのか。暇つぶし用にiPadは持っているけど、嫁に強奪されているし。さして興味のない映画を見たせいか、飲み物頼み過ぎてトイレが近くなっちゃったよ。でもトイレもビジネス用があるから混まなくて助かった。トイレ広いし、キレイだし、アメニティも多いし。

2時間ほどで揺れも収まって、機内食です。さすがビジネス、機内食も違うぜ。前菜orスープ、メイン、デザートという構成。嫁とシェアしたけど、お味はそこそこ。でも、エコノミーのワンプレートと比べたら、やっぱり違う。エコノミーはチープでそこそこだけど、こっちはちゃんとしてそこそこだからね。そして飲み物はアルコールもあれば、玉露もあるでよ。玉露は急須で出てくるんだよ。嫁的には食器で出てくることが感動らしいけど、そもそも機内食が出るような飛行機に10年以上乗ってないからわからん。お酒弱いからアルコールはメリットないし。玉露薄いし。あ、デザートのナッツのタルトは驚くほど美味しかった。あれは素晴らしい。

ウトウトしながら【エヴェレスト
神々の山嶺】を見て、エンドロールの一部がモザイク処理されていて『きっと他の航空会社名が入っているんだろうな』とかどうでもいいことを考えたり、着陸まで2時間切ったから映画が見られず、ひたすらソリティアをやったりしながら時間を潰す。やっぱり1.3倍速って大事。そして結局遅延して、着陸まで2時間以上かかったし。もう1本映画見れたじゃん。

着陸の1時間くらい前に、軽食の提供。うどんとかサンドイッチとか。スモークチキンのサンドイッチを食べましたが、すごく美味しかった!けど、もうお腹いっぱいやねん…。ラウンジで軽く食べて、機内食食べてですからね。さらに、スナックサービスでシリアルとかチョコバーとかカップ麺とかサービスですからね。食いきれませんよ。インドネシアの怪しいカップ麺、食べたかったなぁ…。

滑走路が混んでいたのか、しばらく上空を旋回してからングラライ空港に着陸。6時間59分の空の旅とか言っていたけど、結局7時間半かかっているやんけ。ビジネスは降りるのも優先。手荷物を準備する時間が短くて、逆に焦ったよ。

現地は既に夕方。飛行機から出ると、熱気は感じるもののそんなに暑くはない。空港内だからエアコンが効いているのかな。さぁ、恐怖の入国審査の時間です。私、自慢じゃありませんが英語が喋れません。2~3年前のビジネス英語の試験で『中学生レベル』という素晴らしい評価をもらいましたからね。嫁はパスポートが旧姓のままなので、入国審査は一人で乗り切らねばなりません。頑張れ、オレ!Japaneseの必殺技、笑顔で誤魔化しで乗り切るんだ!

審査官「くぁwせdrftgyふじこlp?」

やっべ、何言っているか全然わからん。笑顔で『ん?何?』という表情を作って乗り切るぜ!

審査官「くぁwせdrftgyふじこlp?」

だから全然わからん。いや、いまアローンって言った気がするぞ。『一人か?』って聞いているのかも!

ア「No. あー、ワイフ」
審査官「?」
ア「だから、ノットオンリー、(嫁を指さしながら)マイワイフ」
審査官「ナンニチデスカ」
ア「あー…セブンデイズ」

日本語喋れんのかよ!!もっと早い段階で諦めて日本語出せよ!パスポートを返されて、あっち行けというジェスチャー。ちゃんとハンコが押されていることを確認して、失意のまま荷物が出てくるベルトコンベアへ。しかし、さすがビジネス。荷物も即行で出てくるよ。群がるエコノミーをかき分け、さっさと荷物を回収。ビジネス側は優越感あるけど、エコノミー側は全然気にしてないよね。そんなもんだよね。

次はどこへ行けばいいのかわからず迷子になっていると、制服着た険しい顔のお兄さんに手招きされました。チガウヨ、アヤシイモノハモッテナイヨ、コムギコカナニカダヨ。行ってみたら税関でした。荷物をチェックされて、無事に全検査をパスできました。因みに、空港で愛想が良かったのは、荷物チェックのお姉さんだけでした。

ア「ダメだ、全然わからん」
嫁「みんな早口で、何言ってるかよくわかんないよねー」
ア「a lotをaloneと聞き間違えて、恥かいたわ…」

ゲートを出ると、大勢の人がお出迎え。一瞬、オレって実はプロスポーツ選手で、歓迎されているんじゃないかと勘違いしたわ。みんなお客の名前とかツアー会社名を書いた紙を振りまくり。正直、気圧されました。さて、うちのガイドさんはどこかな。たしか、Pと書かれた紙を持っているはず。いくら探してもいない。代わりに、ツアー会社名を持った人はいた。事前の案内はしっかりとお願いします。

嫁「Pがいない!」
ア「いや、あそこにツアー会社名の紙持っている人がいるじゃん」
嫁「でも…」
ガイド「アレックスオスギサンデスカ?」
ア「そうですそうです」
ガ「オマチシテマシタ」

そこにいたのは、どうみても加藤茶だった。大病をする前の加藤茶を東南アジア風にしたら、まさにこんな感じだろう。それを嫁に言ったら、思いっきり吹きだしていました。失礼やろ!ガイドさんの名前はアルサさん。民族楽器の達人で、演奏のために日本に来たこともあるとか。日本人に楽器を教える代わりに日本語を教えてもらい、この仕事も始めたんだって。NHKに知り合いがいるそうで、芸能人や撮影クルーのガイドもするんだって。めっちゃカタコトだったけど、めんどくさいから普通に表記しますね。

ガ「日本人は、海外でも芸能人を見ると『写真撮ってください』って集まってきますね」
ア「あー、わかる気がしますね」
ガ「アレ、あとでガイドが怒られるのでやめてほしいね」

空港から出ると、めっちゃガラの悪い人たちがウロウロ。数人でたむろしていたり、タバコを吸っていたり、そこらへんに座り込んでいたり。自分たちだけじゃ怖くて通れん。おそらく、タクシーの運転手だと思うんだけどね。あ、そしてやっぱりそんなに暑くない。日本の梅雨より過ごしやすいぞ。湿度も気温も高いはずだけど、なんでだろう。

空港から車でツアー会社のラウンジまで移動。しかし、道路すごいぞ。体感的には車が1に対してバイクが3ってところか。信号が少なく、カオスな状態。2車線なのに3台が並行して走っているし、バイクは逆走しているし、至る所でクラクションが鳴っているし、追い越しすり抜けは車でも当たり前。あとで気づいたけど、追い越しとかする前に合図としてクラクションを鳴らしているっぽい。

左車線だけあって、走っているのは圧倒的に日本車。体感はスズキ≧トヨタ>越えられない壁>ホンダ、日産、ダイハツ>三菱>マツダ>スバル、外車。とにかくスズキとトヨタが多い。ガイドさん曰く、企業が使うのはトヨタで、それ以外はスズキって感じらしい。スズキのAPVというミニバンがそこかしこに走ってるんだよ。東南アジアのスズキのシェアは高いと聞いていたけど、これほどとは。三菱はトラックとパジェロが多かったな。日本以上に日本車しかいなくてビックリだよ。あと、基本マニュアル。メンテの関係だろうなぁ。

バイクはスクーター天国。ホンダが圧倒的で、ヤマハとスズキが頑張っている感じ。半分はノーヘルで、3人乗りは当たり前。10歳くらいの子どもが運転していたけど、免許どうなっとんねん。100~150ccがほとんどだそうな。スクーターに紛れて、ときどきスポーツタイプやオフロードが走っていたよ。アメリカンと大型はほとんど見なかった。っつーか、アメリカンの大型を1回見ただけだった。

ガソリンスタンドはあるけど、街中の小さい商店の店先でもガソリンを売っていて、バイクはそこで給油している感じ。明らかに管理が雑で、すごく心配。ガイド曰く、ときどき火事になって大惨事になるらしい。そりゃそうだろうな。商店密集しているし、1つ燃えたら連鎖的に爆発していくんだろう。国が規制しているらしいけど、全然だって。

2車線を3台で並行している脇を、ノーヘル3人乗りのバイクが追い越すとか、ホントに怖い。車もバイクも縫うように追い越ししているし、超スレスレで走っているし。いやー、よく事故らんわ。ある意味運転うまいんだろうなぁ。

ガ「事故多いですよ。毎日いろんなところで起こってます」

あ、やっぱり。幸い、旅行中に事故に巻き込まれることはありませんでしたが、結構ヒヤヒヤのシーンもありあしたよ。

ツアー会社のラウンジで怪しいウエルカムドリンクを飲みながら、両替。とりあえず5万円を現地通貨のインドネシアルピア(IDR)へ。570万IDRとかになるので、大金持ちになった気分。お札はヘロヘロだけど。最高額紙幣は10万IDRで、900円くらいですね。ザックリ、1円が100IDRって考えましょう。因みにペットボトル飲料が11,000IDR前後なので、物価はそんなに安くなかった。ゼロが多くなるので、K(1,000)で表示しているお店も多い。消費税とサービス税が乗ることもあり、その場合は数字の後ろに++が付く。ちょっとわかりづらいし、20%以上だった気がする。だいたい込み込みだし。

普段サイフはお尻のポケットに入れているのですが、この旅行中は肩掛けカバンに入れて、カバンも体の前でホールドです。近づくものはみんな敵です。まぁ、ついついクセでお尻のポケットにサイフを入れてしまうんですけど。

両替が終わったら、ホテルへ送迎。本日から3泊、インターコンチネンタル
バリに宿泊です。部屋はクラブルームです。よくわからないけど、一般以上スイート以下な感じ?一般棟とは別だし、専用のプールやラウンジが使えるので、ビジネスクラスみたいなもんか。チェックインもクラブルーム専用ラウンジで行います。エアコンガンガンでちょっと寒い。ピアノを生演奏してるし、外人さんたちがお食事したりお酒飲んでて、ちょっと場違い感が…。そしてホテルスタッフも英語が早口。チェックインの案内をしてくれているんだけど、何言ってるかサッパリだよ。結局、ガイドさんがスタッフとバリ語で話して、翻訳してくれました。ありがとう、アルサさん!つーか、日本語スタッフいるんじゃなかったのかよ…。

ガ「今軽食タイムですけど、部屋に行く前にご飯食べますかって聞いてます」
ア「あー、食べます食べます」

さすがラウンジ、ノンアルコールの飲み放題はもちろん、アフタヌーンティーとか、夜の軽食とか無料だよ。飛行機でお腹いっぱいだったから、軽食くらいで丁度いいや。あんまり種類ないし味はソコソコだけど、無料なので贅沢は言いません。ホテルからはウェルカムドリンクとしてスパークリングワインのサービスもありましたよ。至れり尽くせりですね。ワイン系はそんなに好きじゃないんだけど。

食後、部屋に案内してもらうと、まぁ広いこと。地味に、室内用サンダルの履き心地が良くて感動した。テレビは海外向けNHKと、日本カルチャー放送局みたいなのがありました。日本カルチャーっぽいのは、怪しい地方番組とか、テレ東の番組とか、インドネシア語のちびまる子ちゃんとか流れてました。

お風呂はバスタブと、シャワールーム。シャワールームとバスタブが若干離れていて不便。さらにシャワーは水量が微妙で、なんか流し切れていない感じ。バスタブのほうのシャワーはいい感じの水圧水量だったけど、水撥ね防止のカーテンがないので気を付けないとバスルーム中に飛び散ってしまう。ハネムーン特典のフラワーバスを試してみよう!ということで、バスタブにお湯を入れたのですが、お湯が黄色いよ…。どうなってんのや…。結局、私はシャワールームで全身洗って軽く流した後、バスタブに寝そべってシャワーですすぐという、面倒な使い方をする羽目になりました。

あ、トイレには何故か便器が2つありました。1つは普通の洋式でしたが、もう1つは洋式に似て非なるもの。結局使い方はわからないまま終わりました。ウォシュレットは、専用のノズルがトイレの横に付いていますよ。そもそも日本でもウォシュレットを使わないので、私は試してみませんでしたけど。

フルーツ盛り合わせがサービスで置いてあるのですが、あんまり美味しくない。ブドウは酸っぱいし、ミカンは青臭い。見たことないフルーツにも手を伸ばしてみたけど、うーん…。納豆の匂いがするフルーツには驚いたよ。ハネムーン特典でスパークリングワインのボトルが置いてあったけど、さっきラウンジで飲んだし。せっかくなので冷蔵庫でステイ。

なんとか、バリ島に上陸することが出来ました。どうなるかと思いましたが、なんとかなるものですね。今日は薄暗い街しか見れていないけど、想像よりごちゃごちゃしていたなぁ。明日からの観光に備えて、今日はもう寝ましょう。お休みなさい。