自称「一般的な会社員」

どこにでもいる、一般的な会社員の日常

8月16日

2013-08-16 | 登山
本文気づけば早明浦ダムの貯水量がとんでもないことに。7月下旬は80%くらいだったと思うんだけど…。



前半の振りかえり。色々忘れ物したけど、早起きして富士山に来たよ。思ったよりきつくてヘロヘロだけど、なんとか登頂出来たよ。日本最高峰にも行ったよ。お鉢巡りも終えて富士山を制覇したよ。でもカギ入れ失くしたよ…。

腹が減っては戦は出来ぬ、貧すれば鈍する、空腹時はネガティブになるものです。とりあえずご飯にしましょう。今日のお昼はカップラーメン!因みに、箸を忘れました!ヤージーが『オレ、1個じゃ足りないから』と山小屋でわざわざカップラーメンを買い足して、箸を貰ってきてくれました。ホント、色々とごめん…。

お湯が無ければカップラーメンは作れません。ヤージーが持ってきたガスバナーでお湯を沸かすんだけれども…着火しない。急に風が強くなりやがった。焦るヤージーと絶望する私。ここに来てラーメン食べられないなんて…。試行錯誤の末、ようやく着火!いったん火が点いてしまえばガスは強いね。気圧が低いとお湯の沸点が低いので、3分よりちょっと長めに待ってから頂きます!超うめぇ…。風が出てきた冷えた体が温まる…汗をかきまくった体にラーメンの塩分が沁み渡る…。もうね、ほぼ無言で貪った。ときどきヤージーが『うめぇうめぇ…』とつぶやいて、『うんうん』と私が頷くくらい。早く食べないとあっという間に冷めちゃうぜ。疲れ過ぎたせいか、そこまで食欲がわかず、カップラーメンとカレーパンでお腹いっぱい。ヤージーはカップラーメン2つとパンを3つ食べていました。ヤツは化け物か…。

これからまだ下りが残っています。とにかく体を休めなければ。靴を脱いで足を伸ばして軽くストレッチ。この解放感がたまらん。45分くらい休んだのかな、風がやまずに肌寒く、時間も押し気味なので出発。寒いって言っても、ヒートテックの上からフリース着て我慢出来るレベルなんだけどさ。マジ防寒着お荷物。

来た道を戻る虚しさに耐えながら、20分かけて吉田口へ。登山道と下山道は別なので、もうカギは諦めるしかありません。下山道は、砂が多めの砂利道。いわゆる砂走りです。足元がズルズル滑って早い!気を付けないとコケる!下り始めて10分で暑くなり、フリースを脱いだ。登りと違って風がある分楽だけど、それでも暑い。

序盤はいい感じにズルズル下りられましたが、だんだん小石の比率が上がってきてどんどん歩きづらく。こうなると膝への負担が半端ない。持ってて良かったストックとサポーター。それでも膝への負担は蓄積され、1時間も下れば5分に1回休む羽目に。でも膝以外はほぼ元気。足も体力もかなり回復!した気がする。さらに1時間も下れば、疲労した膝が痛みだし、体力も削られる。ほぼ無言だね。やっとの思いで6合目に到着したときは、涙がちょちょぎれた。

6合目から見上げた山頂は、とても遠いものでした。朝はあんなに近く感じたのに…。まだ微妙に下っているので、少しずつ休みながら歩くこと30分、5合目に戻ってきました。標準所要時間4時間のところ、2時間半です。だからさ、早いから疲れるんだって…。主に私の体力やアクシデントのせいで、予定より遅くなってしまいましたが、日暮れ前に下山出来て本当に良かった…。

5合目のインフォメーションで落し物を確認するも、やっぱり届いていませんでした。見つかったら連絡が貰えるとのことで、お願いしておきました。あとは職場にお土産を買って、再びバスで駐車場まで戻ります。バスは満員で立ち席まで発生。我々は無事座れたけど、この足で1時間弱も立ちっぱなしなんて考えられんわ…。これから運転するヤージーが心配だけど、結局アイツ寝なかったなぁ。

駐車場に着いた頃にはもう真っ暗。念のため係りのおじさんにカギ入れの落し物が無いか聞いてみたら『あ!ちょっと待って!』と言われました。え?あんの!?と期待したら、車のカギでした。違う…それじゃない…。

日本最高峰に到達した感動と、カギを失くした絶望を胸に、さらば富士山。外はもう真っ暗だよ。走ること10分、ふじやま温泉に到着。前々日に、こんなメールをしていたんだよ。

ヤ「帰りに温泉寄ってくでしょ?」
ア「いや、そんな体力が残っていると思えないんだけど…。渋滞してたり、体力に余裕があったら寄ろうか」
ヤ「了解」

今の私、体力ゼロですけど。しかし、運転手には逆らえません。棒になった足を引きずり、下着とタオルを持って入館。疲れ過ぎか脱水か、ちょっと頭が痛いのが心配…。倒れないように水分いっぱい摂っておこう。

中に入ってビックリ。館内着とバスタオルとフェイスタオルを渡される。フェイスタオルはお持ち帰り自由。高いだけあって至れり尽くせり。意外とバスタオルってありがたいんだよねぇ。疲れた体に鞭打って着替えていると、見知らぬ番号から着信。出てみると、5合目のインフォメーションセンターでした。カギが見つかったのか!と思ったら、見つからなかった連絡でした。いらんよ、そういうの…。

肝心のお風呂ですが、最高だね。砂走りで砂利にまみれた体をキレイにして、体を温めてほぐしてリフレッシュ。お湯はちょっとぬるめ。長く入れて気持ちがいい…。やっぱり登山のあとはお風呂に限る!ただ、ちょっと肌寒いのが気になるんですけど…。ヤージーは寒くないみたいなので、体力が底をつきすぎて体温が低下しているのか?ゆっくり温まればいいじゃない。疲れ過ぎて寝そうだけど。

お風呂上がりはポッカポカ。少し足が楽になった気がする。そして眠気が吹っ飛んだ!これなら無事に帰宅できそうだね。運転するのはヤージーだけど。本日の振りかえりをしながら高速を走り、談合坂SAで晩御飯。思ったよりヤージーが食べなかったのは、昼食を食べすぎたせいか。

渋滞もなく順調に進むんだけど、問題が発生。お腹が膨れて眠いっす…。運転しているヤージーを一人にするわけにもいかないので、必死に睡魔と格闘。『運転中に眠くなったことは3回しか無いから平気』とのたまうヤージーですが、早朝から運転して、お荷物の面倒見ながら登山して、また運転しているんだから疲れていないはずがない。ゴルフバッグじゃないんだから、途中の駅で降ろしてもいいのに…。

家に帰るまでが登山です。無事に集合場所に到着。眠気に辛くも勝利した私を褒めてやりたい。私の落し物のせいで1時間も予定が押してしまったことには深く反省しています。帰宅して、シャワーを浴びたらバタンキューでした。ヤージーからメールが来ていたことも気付かなかったよ。

それでも翌日は早々に目が覚めたけどね。暑さと筋肉痛で寝てられんよ。筋肉痛は上半身でした。普段より重いバッグを10時間も背負っていたので、当然の結果ですね。下半身の筋肉痛はさらに翌日にきたよ。やっべ…歳か…。でもヤージーは翌日も平然とお出かけしていたご様子。うん、間違いない、彼と私は種族が違う。

ケガや事故なくOFT第一回総会を無事に終えられたことは、心より嬉しく思います。心配していた高山病や登頂断念も無く、天気にも恵まれ、お鉢巡りまで経験できた素晴らしい登山でした。第二回までにもう少し体力付けたいと思います。えぇ、二度登る馬鹿ですとも。

暑い暑いと愚痴っていますが、これは天気に恵まれたおかげです。荒天時にはフル装備で丁度良いくらいだったのではないかと思いますし、ご来光を拝みに行くのであれば気温はグッと下がります。備えあれば憂いなしですよ。

また、自分たちでやっといてなんですが、弾丸登山はやめましょう。我々は曲がりなりにも登山経験者で、緊急時の準備をしたうえで、前日にきちんと睡眠をとり、天気と体調が万全な状態で実施しました。最悪、経験豊富なヤージーが私を引きずって降りてくれるし。特にご来光は睡眠不足による体調不良に陥りがちです。悪い思い出にしないためにも、余裕を持って登りましょう。

最後に、忘れ物をした自戒も含めてこの日の持ち物情報。
ジャンバー、フリース、トレーナー、レインコート、水(2L)、スポーツドリンク(2L)、食料(2食分)、チョコレート、塩分タブレット、携帯酸素缶、タオル3枚、着替え、サングラス、日焼け止め、帽子(現地調達)、ゲーター、ザックカバー、ヘッドランプ、ウェット&ポケットティッシュ、絆創膏、充電池、グローブ、ホッカイロ、ストック、PSP、イヤフォン、ネックウォーマー。
次回はトレーナーを抜いて、モンベルのウェアを追加だな。

そしてカギはスペアがあったから、とりあえずなんとかなってるよ。家のカギが複製出来ないとかで詰んでいるけど…。