今回は、魚がおいしいと言う有名店。新橋のサラリーマンが選ぶ、昼食で食べたいおいしい店ベスト1に輝いたお店「ととや」である。新橋のサラリーマンは、本当においしい店を知っているし、昼食と言う限られた時間の中で、最もおいしい店を探し当てる術を知っている。そんなことで、この店がB級グルメに相当するかは、はなはだ疑問ではあるが、今回食する定食は、庶民の味゛ブリ大根゛なのである。この店のブリ大根は、そこらのブリ大根とはわけが違う。魚屋だった店主が目利きしたブリを使い、しかも前日の残りも使うことで、常に味が均一に保てるように作っている。しかも、大根は、うまみが十分に吸収されたような、こげ茶色に変色しているほど。本来の大根の持つうまみに、受け継がれてきたうまみ汁を十分に染み込ませたもので、ひとかじりするだけで、うまみが口中に広まるのである。また、ブリもとろけるほどに煮込まれて、この上ない良い味がする。
ここの、ブリ大根は、深い味のだし汁に、ブリ、大根が程よくつかり、何ともいえないうまみが凝縮している。11:30の開店と同時に入ったのだが、次々とお客がやってきて、あっという間に店内は満席になる。おいしい店は、常にお客で満席になってしまうものなのかもしれない。夕刻は、結構な値段のする「ととや」であるが、昼食は、ブリ大根定食が1,050円と、手ごろな値段で食べれる。ブリ大根以外に小鉢が2品、茶碗蒸し、味噌汁、ごはんがセットされており、非常にボリュームのある定食なのだ。味も非常に良いこの店は、やはり、NO.1に値する、活魚料理店であった。
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