中野といえば、中央線の下町という感じが強い。高円寺もそうであるが、台東区や墨田区のようなイメージが強い町なのである。北口駅前には、中野サンプラザが聳えているだけで、目立った大きな建物は皆無。駅と垂直に走るアーケード商店街も昔から存在していたものであるが、以前にきれいにしたせいもあり、本当の下町にある商店街ほど寂れた感じは無い。駅前のロータリーは、小さな花壇があるだけで、JR線の駅前としては非常にこじんまりした風情が漂うのである。
駅前のアーケード商店街の路地裏には、新橋界隈を彷彿とさせる立ち飲みやも多い。ちょっと一杯の様相を呈しているのである。初めて来た中野に、何か親しみを感じてしまった。ちょっと寄ろうという感じの店々に、感動さえ覚えてしまった。この雰囲気の町は、自分にとって大好きである。
ちょこっと飲んだ後は、友人とラーメンなのであった。九州ラーメン、サッポロラーメン等色んな店があったが、店構えの感じから、らあめん「桜桃ーさくらんぼ」に入った。ここは、つけ麺が主体の店のようだ。醤油、塩、味噌、激辛等の種類からつけ汁を選択、中身も鶏肉、かつお等から選択できる。友人は、醤油の辛いものを選択したが、私は、鳥の塩を選択。友人の前には、海老を辛く煮た小鉢が出された。つけ汁に入れて食べると、辛味が増しておいしいとのこと。カウンターの前には、にんにく等数種の調味料・薬味も置かれている。ここは、中々の店と感じた。
しばらくして、つけ汁が出てきた。味わってみると、さっぱりとした塩味に、コクのある。これは、素晴らしい。そして、つけ麺が登場。黒い陶器の皿に乗っかってお出ましだ。麺のつやも良い。これは、間違いなくおいしい麺であろうと感じた。1つかみをつけ汁に入れ、すすってみると、これは絶品!!滑らかな麺の食感に、おいしいつけ汁がベストマッチなのであった。これは、がんがん食すしかない。友人と共に、「おいしいね」の言葉以外は、食べることに集中し、会話さえも無くなったのであった。残念なのは、つけ麺があったかいままの゛あつもり゛ではなく、冷めた通常のつけ麺にしてしまったことであった。あつもりにすれば、さらにうまさが倍増したことだろうと思った。ここは、自身の選択ミスだったので、残念だった。しかし、初めて訪れた町「中野」に、これ程のおいしいラーメン(つけ麺)があったとは・・・!本当に堪能した「中野」であった。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます