1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

ふしぎな感覚のこと

2007-11-29 15:17:22 | Weblog
みなさんもこんな経験ありませんか?

娘が骨肉腫という病気の宣告を受けた日。その日から私のまわりに1枚の膜ができました。うすいベールの様であり、エアカーテンの様でした。
特にスーパーなど人通りの多いにぎやかな所に行くと、より分厚くなるのです。
周りは見えているのですが、紗がかかってぼやけています。
音はほとんど聞こえてきません。自分ひとりがぼんやりと雲の上を歩いているようでした。
その時は1週間ほどでなくなりましたが、娘が亡くなった後にも同じことが起こりました。
いったいどうしてでしょう。
悲しみのあまり現実から逃げようとしているのでしょうか?

今もそのベールは私について回ります。
今日、ふと我に返り、そのベールの隙間から空を見上げました。
街はすっかり秋の景色に変わっていました。
「ずいぶん寒くなったなあ」とは感じていましたが、こんなに落ち葉がたくさん落ちてたなんて...。

こんなふしぎな感覚ありますか?