いま「桜、ふたたびの加奈子」という映画が上映されている。
生まれ変わりをテーマにした映画。
私は生まれ変わりを信じていないので、どうしても観る気が起らない。
そんな私だが...
昨日、仕事で伺ったお宅に、2、3歳の女の子がいた。
「はなちゃん」という名の小さな女の子。
なんとなく、あかねの小さい頃に似ている。
仕事をしていると、後ろから彼女の声がしてくる。
「かあちゃん、来て」
その声、イントネーションが、あかねにそっくりなのだ。
仕事をしながら、つい、その声に聴き入ってしまう。
そして、涙を抑えることが出来ない。
はなちゃんのお母さんに気づかれないように涙をぬぐう。
ずっと、その声を聴いていたかった。
もし、生まれ変わりがあるのなら、はなちゃんこそ、娘の生まれ変わりではないか。
そう思いながら、帰路に着いた。