「ツナグ」読み終えました。
涙が止まりませんでした。
読む前から、作者が「死者との出会い」をどう定義づけるのか、それが知りたかった。
「すごく曖昧なところから連れ出してくるんだなっていう印象。あの世から呼び出すっていうよりも
この世に残っているその人のかけらや記憶をいろんな場所からかき集めて、どうにか一人分の形にするように、見えた。」
「会いたい」と望まれた結果、かき集められた記憶の、意思を持った残像のようなものではないか。だからこそ、その姿は一晩分、1人への面会分しか
保たないのではないか。
読んでいないと何のことだかわからないと思いますが、
この捉えかた、好きです。
さっきから「ツナグ」という本を読んでいる。
10月6日公開の映画「ツナグ」の原作である。
ずいぶん前からテレビで予告をしているので、映画は見たいと思っていた。
一昨日、娘が「秋になるとやたらと本が読みたくなる。」と言って買い込んできた本の中に「ツナグ」が混じっていて、
もう読んでしまったらしい。
今日は、午前中、仕事がないので、掃除もせずに読みふけっている。
どうしたら死者に会えるんだろう?
どんな仕組みで会えるんだろう?
知りたいことには一つも答えてくれない。
すべてが謎に包まれたまま、進んでいく。
なにか答えが欲しくて読んでいるけど、答えは出てこない。
今から仕事に出かける。
帰ったら続きを読もう。