1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

お誕生日おめでとう

2019-09-24 09:30:25 | Weblog

あかね、お誕生日おめでとう。

27歳のあかねなんて、とても想像がつかない。

でも、写真を見ていると、あの頃のあかねは14歳には思えないね。

遺影の笑顔は、大人の女性だよ。

やはり、人生を駆け足で走りぬけたのかな。

生きていたら今頃どんな人生を送っていただろうね。

Yちゃんみたいに3人の男の子のお母ちゃんになっていたかな?

Nちゃんみたいにバリバリのキャリアウーマンになって海外を飛び回っていたかな?

夢に出てくるあかねは、14歳のまま。

最近は爺ちゃんとの共演もあるよ。

そういえば、母ちゃんは爺ちゃんの年齢を越してしまった。

あなたの弟も、あなたの年齢をとっくに追い越している。

いまの母さんの願いは、夢であなたに逢えること。

できれば27歳になったあなたに逢いたいな。

夢で逢えたら..

 

 


ひとつ、わかったこと

2019-09-13 14:56:33 | Weblog

今日、久しぶりにRちゃんと、あなたのことを話したよ。

10年前のことなのに、昨日のことのように話したよ。

少し頼りなくなっている母さんの記憶と、Rちゃんの記憶をつなぎ合わせて

あなたが鮮明によみがえる。

いまでも、「あなたは生きているなぁ」と感じることができる。

その中で、ひとつ、わかったことがある。

最後の手術をやるかどうか、決めかねていた時、

あなたが言った一言。

「やらなくて、どうするの!」

これは、先生とRちゃんとあなた、3人での会話の中の一言。

周りは、手術をしても、どうせ、また腫瘍ができるなら...と尻込みしていたけど、

あなたは、「できた腫瘍はとる。とるしかない。」と決めていたんだね。

大変な手術をあなたに強いたと、母さんは思っていたけど、違ったんだね。

あなたは、果敢に腫瘍に立ち向かっていた。

それが、いまごろになってわかって、あらためて、あなたの強さを教えられた。