いつか、やってみたいことがある。
幻の島が顔を出す前に着き、島が現れる様子を見る。それから、島の周囲が1メートルくらいになったら島に下してもらい船は港に帰ってもらう。
そして、島の周囲が1メートルくらいになったら、船に迎えに来てもらう。そして、そこで島が完全に沈むまで見ていたい。
よほど天候に恵まれない限り、船の問題もあって決行は難しいかもしれないけど、いつか、できるといいな。
写真は沖縄写真家、北島清隆氏の撮影。この写真は、あかねの仏壇に飾ってある。
いつか、やってみたいことがある。
幻の島が顔を出す前に着き、島が現れる様子を見る。それから、島の周囲が1メートルくらいになったら島に下してもらい船は港に帰ってもらう。
そして、島の周囲が1メートルくらいになったら、船に迎えに来てもらう。そして、そこで島が完全に沈むまで見ていたい。
よほど天候に恵まれない限り、船の問題もあって決行は難しいかもしれないけど、いつか、できるといいな。
写真は沖縄写真家、北島清隆氏の撮影。この写真は、あかねの仏壇に飾ってある。
「幻の島」で検索すると
「小浜島の北東にある島。浜島は砂浜の島なので潮の干満によっては消えてしまうことから「幻の島」とも言われています。実際は岩場もあって砂浜も条件が揃わない限り海から出ていることが多いみたいです。」
そうなんです。今回、干潮の少し後に島に渡ったのですが、以前では気づかなかった岩場が目につきました。
たぶん去年もあったのでしょうが、砂浜が一旦切れて、海水の向こうに岩場があったので幻の島の一部とは思えなかったのでしょう。
去年からの砂の移動で海水のあった場所に砂が溜まり、砂浜と岩場がつながったせいで、岩場が島の一部と感じられるようになったのだと思います。
潮が引いた岩場の窪みには、サンゴがあり、その下には鮮やかな色の魚が泳いでいます。シュノーケルがなくてもサンゴ礁の風景が垣間見れました。
写真はウミウシです。
昨年、幻の島の変貌に驚いた私たちでしたが、今年は、素直にそれを受け入れることができました。
どんな形であろうと「幻の島」は「幻の島」。全部ひっくるめて「幻の島」 。
今年で7回目の「幻の島」。
すでに生活の一部になったのでしょう。
「じゃあ、また来るからね。」と明日来るかのように声をかけた。
私が介護タクシーを目指しているわけを話すと、その方の手が止まりました。
「私事なので、あまり人には話さないのですが・・・
若い頃、心を寄せていた女性が、骨肉種で7回手術を受けました。
彼女は看護師の仕事を続けながら、病気と闘っていました。」
その方の人生も何かに突き動かされたものだったのでしょう。
友人からメールが来ました。
私が介護タクシーを目指していると聞いて、「会って話を聞きたい。」という方がいらっしゃると。
その方は、「独居老人のお宅に夕食を届けて、安否確認をする」というお弁当宅配の仕事をされていて、これから、介護タクシーの仕事を始められるらしい。
先日、会いにいってきました
話を伺ってみると、「私が以前、介護タクシーをやっていて、今は辞めている。やっていた時の様子や辞めるに至った経緯を聞かせてもらいたい。」ということだった。
少し、食い違いがあるようなので、私の介護タクシーに対する思い、開業にこぎつけることができない事情等をお話しした後、先方の事情を教えていただいた。
13年前から、宅配弁当の仕事をやってきているが、最近、多数の業者が、この仕事に参入してきて、このままでは、会社が成り立たなくなる。
そこで今までの顧客情報や人とのつながり・信頼関係を生かした仕事ができないものか?と考え、介護タクシーをやることになったらしい。
準備は着々と進んでいた。タクシー協会や法律の相談など、プロの支えもある。
今の会社の従業員の中の数名の方が、2種の免許を取得中で、車の改造も済んでいる。
車は座席をはねあげて、車いすが2台載るタイプだったが、これでは定員オーバーとクレームがついたそうだ。車いす2台を載せているときは、はねあげた座席に人が座れるはずがないのに、定員オーバーと言われるらしい。
それで車の後部座席をとってしまう改造が加えられた。
私のNBoxも改造しないと商用として使えないといわれたのは、この理由からかもしれない。
話を聞けば聞くほど、心が折れた。
この方は、「最終的には、介護施設をつくりたい。」と話された。バリアフリーではなくバリアのある介護を目指したい、と。
長くなるので、続きは、また。
初盆、一周忌にお参りしてしてもらったお寺さんから、七回忌のお知らせが届いた。
一周忌にお参りをしてもらっている間、ずっと私の頭の中には
「あかねは、こんなところにはいない。なんで、こんな意味のないことをしているんだろう。」という思いがあった。
こんな思いで、お寺さんに来ていただくのは失礼なので、3回忌はやめにした。
無神論者の私でも、思わぬ偶然の出来事に出会ったり、何かにつけて手を合わす時、不思議な大きな力を感じることがある。
ひょっとして、お寺さんの言われるように死後の世界が存在していて、私のせいで、あかねが肩身の狭い思いをしているんじゃないかと不安になることもある。
納骨のことも、そうだ。
あかねの遺骨は、まだ家族のそばにある。
あの子一人を、知り合いの一人もいない、墓の中に入れるなんて、考えられない。
死後の世界なんてない、と言いながら、そんなことを思うなんて、もう滅茶苦茶。
でも、そう思うのは私だけではないようで、最近、家庭に遺骨を残す人が増えているらしい。
仏壇の下に、遺骨を収納する場所がつくってある、らしい。
自然葬・樹木葬などを選ぶ人たちも増えている。
主人か私のどちらかが、旅立つまでに結論を出さないといけない。
一日目は曇り、二日目は雨、三日目は曇り。
滞在中に太陽が顔を見せたのは、ほんの数分間でした。
幻の島に渡るのは、二日目の予定でしたが、天候が悪く風も強かったので「明日に賭けよう」 ということで
三日目に延期。
三日目の朝、空は雲に覆われ、風は海を波立たせている。
この時期は、風が強く、船が出るだけでも良しとしなければ...
あの子が島に渡った時も、船が出るギリギリの天候だった。
波が、船底をゴンゴンと叩く感覚はあの時と同じ。
島に着き、しばらくすると雲が徐々に剥がされていき、太陽が顔を出した。
一瞬、幻の島が白く輝いた。
ほんの数分だったけど、島は私たちを歓迎してくれた。
幻の島は、サンゴの屍骸でできている。小浜の海岸もサンゴの屍骸でできている。
あの子は、サンゴの屍骸とともに 幻の島や八重山の海で その一部となっている。