1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

授乳室

2015-11-22 18:24:49 | Weblog

これは、那覇空港のトイレ・授乳室の写真です。

 

ストレッチャーにのって移動する娘を運ぶには、飛行機の10席が必要でした。

10席の上にベッドを載せる台を組み立てます。その台に、娘の体を固定します。

飛行機は、一日に何回も往復します。朝、組み立てた台を載せたまま、何回も、往復します。

娘が乗っていない便でも、飛行機は台を載せて飛ぶんです。

その飛行機が飛ぶ、すべての便で10席、空席がないと、娘は乗れません。

だから、搭乗日の数日前でないと、空席の状況が分からず、席が取れないのです。

JALのプライオリティサポートのオペレーター、Mさん(2010年11月16日の記事)のおかげで、飛行機が確保できたのですが、

乗り継ぎの時間は、3時間くらいあったと思います。待合フロアでは落ち着かないでしょうし、トイレのこともあります。

そこで、Mさんが捜してくれたのが、この授乳室だったのです。

ここなら、個室ですので人目にさらされることもなく、くつろげるのではないかと。

 

当時の授乳室は殺風景な部屋で、小さな流しと長椅子が置いてあるだけでした。

今回、のぞいてみると、中は綺麗にリフォームされていました。

ベッドや調乳机などが所狭しと置かれていて、娘のストレッチャーが入る隙間はありませんでした。

 

 


ただいま

2015-11-19 22:05:22 | Weblog

一年ぶりの小浜島。

 

あなたと一緒にいった旅の行程をたどりながら、毎年、幻の島をめざす。

一つ一つ思い出しながら、私の目の前には、今の景色ではなく、10年前の景色が広がっている。

たくさんの人の助けをかりて、飛行機を乗り継ぎ、船を乗り継ぎ、小浜島にたどり着いた。

石垣空港は、2013年に新しく生まれ変わり、飛行機の乗り降りはボーディングビレッジで、機内からそのまま空港内に移動できるようになりました。

それまでは、飛行機から降りるためには、タラップを降りなくてはなりませんでした。

担架に乗った人をタラップで下すには消防隊の助けが必要です。

私たちの飛行機が石垣空港に着いたとき、空港には4人の消防隊員が待っていてくれました。

 

そんなことを考えながら、石垣の地に降り立ちました。