1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

福祉車両のこと

2007-11-06 21:15:20 | Weblog
私の母は兵庫県の山間部に住んでいます。
80歳を過ぎて足腰が弱いため娘の病院まで見舞いに来る事ができません。電話で「見舞いにいけなくてごめんね。」と娘にあやまっていました。娘は「心配をかけているので元気な顔をおばあちゃんに見せたい。おばあちゃんの家に行きたい。」と言っていました。寝たきりの娘を田舎の祖母の家まで連れて行くのは、これまた至難の技でした。新幹線で行けるところまではいいのですが、そこから先のローカル線の駅には、エレベーターなんてありません。たとえ階段を担いで降りれたとしても、田舎には介護タクシーがないのです。
「やっぱり無理かな~。」とあきらめかけてたのですが、ある日「ひょっとしてレンタカーがあるのでは?」と思いつきインターネットでレンタカー店を検索してみると...。
あった。リフト付きの介護車があるではありませんか。
私と娘は新幹線で行けるだけ近くまで行く。主人が家からその新幹線の駅まで介護車で移動する。駅で娘を拾って、おばあちゃんの家まで行く。
この計画は出発の当日、娘が熱を出して中止になってしまいましたが、レンタカーの存在がわかったことで後々役に立ちました。
買い物に行ったり、中学校の文化祭に行ったり行動範囲を広げる事が可能になりました。
私は娘が退院したら福祉車両を買おうと決めていました。娘の移動だけでなく、24時間対応できる福祉タクシーをやろうと思ったのです。
その決心は娘の一言で揺らぎましたけど...。
「おかあさんの運転は下手だから、無理 (^o^)/」