母さんが骨折してから、今日で5か月と22日になる。
筋力が不足していて、まだ松葉杖が外せない。
先生は、「動けない期間が長かったから、仕方ないね。焦らずに。」と言われるけど
リハビリの先生の予定では、10月中に松葉杖が外れる予定だった。
筋肉がつくスピードより落ちるスピードのほうが速いんだろうね。
折れた足の筋力はもちろん、もう片方の足も、全身の筋力も落ちているので、思い切ってスポーツジムに通おうと思いたった。
もちろん、健全な体ではないので、医学的な知識を持ったスタッフがいるところでないと心配なので、あなたがお世話になったW先生の病院が併設しているジムに決めました。
入会の前に血液検査があって、診察室の横の処置室に入って待っていると、先生の優しい声が聞こえてきた。
一瞬、先生の横顔が見えたけど、声をかけなかった。
7年くらい前、あなたの弟が「膝が痛い」と言って、慌ててW先生のところに来た時、診察室の壁にあなたの写真を見つけた。
先生は、「その写真を見ては励まされている」とおっしゃっていたわ。
確か、先生は持病を抱えながら診察の合間をぬって、往診されている。
きっと、母さんの顔を見て、あなたのことを思い出し、さらに頑張ろうと思われるよね。
母さんは、そうやって先生にプレッシャーをかけたくないので、処置室でも、小さくなって見つからないようにしていたの。
先生には、「頑張りすぎないで」と、こっそり声をかけて帰ってきた。
はやく松葉杖がとれるように、がんばるわ!