1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

あたらしい場所

2012-01-19 11:19:50 | Weblog

幻の島から、小浜島に戻った私たちは、海岸に出た。

 きれいな貝殻やサンゴを拾いながら、適当な場所を探した。

蔓を伸ばしたグンカンヒルガオが、その場所が海中に沈まないことを教えてくれる。

そこに、骨を埋め貝殻を敷き詰めた。

ここは、娘が小浜に着いて最初に訪れた海岸。

 

ここなら落ち着けるんじゃない?


変わっていく幻の島

2012-01-19 09:38:22 | Weblog

今年の「小浜の旅」は、全般に曇り空で風が強く、天候には恵まれなかった。

幻の島に行けるかどうか心配だった。風が強いと船が出ないから。

もともと、この時期は風が強く、波が荒い。

あかねが「幻の島」を訪れた時も、波が荒く、船が出せるギリギリの天候だった。

波が船底を叩き、ゴツンゴツンと音をたてていた。

水しぶきではなく、バケツをひっくり返したような水が船内に飛び込んでくる。

スタッフの方たちが自分を盾にして、娘が濡れることを防いでくれた。

島に着くと、風が止み、太陽が顔を出した。

光が射すと、海の色が変わり、「幻の島」が白く輝き始める。

 

幸運なことに、今年も「幻の島」を訪れることができた。

けれども「幻の島」は、あのときの「幻の島」ではなかった。

 

おととしの台風で島の形が変わったため、海中の砂が島の一カ所にせき止められ、盛り上がっていた。

おそらく、その場所は満潮時も海中に沈まなくなったのだろう。うっすらと緑色を帯びている。

見渡す限り真っ白に輝く「幻の島」は、そこにはなかった。

潮流が変わったせいか、あかねの写真に飾るための貝殻も、サンゴも少ない。

おまけに、島に埋めるために持ってきた娘の骨も、ホテルの部屋に忘れてきた。

 

「幻の島」でも時は経っていた

私たちは、あかねが亡くなってから経ってしまった年月を思い知らされた 。

そして私たちは島を去った。

 


あけましておめでとうございます

2012-01-11 07:49:01 | Weblog

新年を迎えて、決意したこと。

1.人を信じること

2.周りに振り回されず自分のペースで生きていくこと

3.黙々と、コツコツと努力をし続けること

4.笑顔を絶やさないこと

 

「人を信じる」ということが、こんなに難しいことだと、この齢になるまで気づかなかった。

それだけ周りの人に恵まれていたのだろう。

 

心の激震も、時々起る小さな余震に変わった。

筋トレのおかげで、腰の痛みもコントロールできるようになった。

さあ、一歩踏み出そう。