一週間くらい前から、秋の気配を感じるようになった。
マンションの谷間を、1匹のアキアカネが通り抜ける。
よく見ると数匹の群れ。
きれいな赤ではなく、まだ橙色のアキアカネ。
アキアカネの卵は水中や湿った泥の中で越冬し、春に水田に水をはる頃になると孵化し、幼虫(ヤゴ)となり6月頃成虫となる。
暑さに弱いアキアカネは夏になると、涼しい高地に移動しエサを食べて成熟する。
人里が秋となり涼しくなった頃、アキアカネは帰ってくる。
成熟したオスは橙色から鮮やかな赤に変色し、私たちはアキアカネの存在に気付く。
あかねが生まれた頃には、真っ赤なアキアカネが群れをなして飛ぶ。