1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

アキアカネ

2011-08-29 23:44:27 | Weblog

一週間くらい前から、秋の気配を感じるようになった。

マンションの谷間を、1匹のアキアカネが通り抜ける。

よく見ると数匹の群れ。

きれいな赤ではなく、まだ橙色のアキアカネ。

アキアカネの卵は水中や湿った泥の中で越冬し、春に水田に水をはる頃になると孵化し、幼虫(ヤゴ)となり6月頃成虫となる。

暑さに弱いアキアカネは夏になると、涼しい高地に移動しエサを食べて成熟する。

人里が秋となり涼しくなった頃、アキアカネは帰ってくる。

成熟したオスは橙色から鮮やかな赤に変色し、私たちはアキアカネの存在に気付く。

あかねが生まれた頃には、真っ赤なアキアカネが群れをなして飛ぶ。

 

 

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お盆

2011-08-13 15:46:25 | Weblog

またお盆がやってきた。

あかねが亡くなってから何回目になるだろう。

初盆には、お坊さんに来てもらったけどそれ以降は呼んでいない。

神も仏もいない。

お盆は、ただの夏休みの一部にすぎない。

愛する家族を亡くした人たちは、「亡くなった家族のところへ行きたい。」と切望するけれど

それは無理。会いになんか行けやしない。

 

あなたが死んでしまったら、誰がその人のことを思い出すの?

誰が、その人の生きた証を残すの?

つらくても、さびしくても生き永らえて、その人のことを思い出さなきゃ。その人の生き様を世の中に残さなきゃ。

ベストセラー小説になるような生き方じゃなくても、平凡な人生でも、短い人生でも。

 

それでもやっぱり会いたい

 

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